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不便益なミライ都市

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2016年12月13日
  • 読了時間: 1分

更新日:2018年2月5日

昨日、京都大学の不便益システム研究所の平岡先生とお話ししました。


以前から気になっていた「素敵な不便」という概念をこれからの都市開発に活用できないかと考えています。

というのも最近の都市開発はICTインフラを駆使して「全て快適&便利競争」に陥っているように見えるからです。

これではより大きな、より新しい開発が優位性を持つ「後出しジャンケン」の繰り返しになってしまいます。

それに「快適・便利」を追求した環境に慣れきってしまうと、ある意味「生物として退化」してしまう気がします。

都市開発事業者が「意志を持って特定分野の不便益」を仕組み、その活用と工夫の中で「文化」が育まれる時、他にない「オンリーワン」の街づくりにつながると思います。

本流の「ビジネス環境インフラ」は「快適・便利」を追求し、副流の「文化環境インフラ」は「手間を楽しむ」仕組みとして行くことで、能動的に街に関わり、居場所と出番とが見出せ、楽しみや幸せを感じるミライ都市が計画できそうな予感を感じさせる対話でした。

 
 
 

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