松岡 一久

2019年5月14日1 分

街のコンテンツ(横丁文化)の継承①

都市開発・街づくりに関するハード&ソフト関係者が集う私たちの研究会での今年度の関心事は「横丁文化の継承」です。

これまで都市再開発に伴い既存の横丁的な小規模店舗群を一掃し、高度利用を進めてきた事への反省も含めて、街のコンテンツとして継承すべき「価値と方策」の研究を進めようとしています。

昨今、新宿ゴールデン街や吉祥寺ハモニカ横丁を含め、都内に点在する横丁がオジさんだけでなくビジター女子やインバウンド客に人気です。

新型横丁も生まれ「横丁ルネサンス」というトレンドワードも生まれています。

私たちは単なる昭和レトロに対する「ノスタルジーだけではない引力」が横丁文化に内在し、これからの都市開発に欠かせない要因に成ると認識しています。

根底にあるのは「横丁は生業の現場だ」と考えます。

それが無味乾燥とした都市空間における非日常な安全地帯として注目を集めているのではないでしょうか。

テーマパーク的に表層を真似るのではなく、生業の現場を支える「経済&スケール&関係に関する特区」としての仕組みが必要なのだと考えます。

次回以降に具体化方策についての仮説を展開していきたいと思います。