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2021年8月16日2 分

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(28) 駅の共創プラットフォーム化

Ⅰ顧客接点としての駅 Ⅱ 駅における共創の考え方 Ⅲ 沿線のライフスタイル共創

Ⅰ 顧客接点としての駅

ネットショッピングの普及で、オンライン上で開発・製造・販売を完結させるD2Cメーカーの台頭が顕著です。数十万社に及ぶD2 C メーカーがオンライン上にひしめき合っています。 オンライン情報だけで商品のコンセプト、ストーリーを差別化することは困難で、次々と新商品・サービスが生まれ、突然競合が立ち塞がる状況です。Web広告料は高騰し、結局は体力があり情報発信し続けることができる、大手メーカーが勝つ構図に収まりつつあります。結局「最もコストパフォーマンスの高い顧客接点は商業施設への出店だった」というパルコ役員のコメント出るように、リアルな顧客接点の有効性が高まっています。リアル顧客接点の事例ではb8ta:40cm×40cm/月額30万円、蔦屋家電:4m×4m /1週間200万円など代表的です

一方「駅」に目を移すと、世界の乗降客の多い駅ランキングでは、上位10駅のうち8駅が日本の駅になっています。特に新宿駅の1日の乗降客は世界一の350万人(乗客175万人相当は、年間6.5億人換算)にのぼり、年間集客数では、伊勢丹新宿店3000万人 六本木ヒルズ5000万人などを遥かに圧倒しています。因みに日本マーケティング研究所の2014年調査によると、 JR東日本全体での顧客接点数は1日あたり1500万人を超え、セブンイレブン全店での顧客接点数に匹敵します。日本の鉄道駅には圧倒的な駅利用客がいるのです。従来は狭い駅構内から如何に安全・円滑に、誘導するのかの視点しかありませんでしたが、ゲートレス技術の進展によって、人流のコントロールが可能になりつつあります。緩急の人流動線を使い分け、駅利用客の顧客化の可能性を感じます。

※以下の【Ⅱ 駅における共創の考え方 Ⅲ 沿線のライフスタイル共創】につきましてはnoteを購入いただけますと幸いです。