検索
  • 松岡 一久

アートプロジェクトのレガシー

先日 アートプロデューサーの芹沢高志さんをお話しする機会がありました。アートプロジェクトが街づくりに持たらす効用についてお聞きしたのです。すると①最近のアートプロジェクトの動向として「一人の天才が作る完成品」よりも「みんなで創るプロセス」を重視するようになってきている。②この動向は日本人が脈々と継承してきた「参画創造文化」の新しい発露ではないか(俳句、変わり朝顔、民芸等)③アートプロジェクトの体験を通して得た「見立てと一手間」により、日常も街も生き方も面白く変える事ができる事に覚醒した。などの見解をいただきました。ここに「アートの価値」の重要な要素が有ると感じました。日本人独特の「参画創造文化」を覚醒・活用していく事により、「都市開発もそこで活動する人達の日常も魅力化できる」という認識共有こそアートのレガシーなのだと実感する対話でした。


最新記事

すべて表示

共感人口の参考になる関係人口の創出方策については、明治大学の小田切徳美教授によって「人」、「場」、「仕組み」の観点から整理されています。 「人」は地域の人と関係人口を結びつける役割を果たす「関係案内人」や中間支援組織等のことで、拠点の場所に関わらず都市側及び地方側の両方の視点を持ち、地域を客観的な視点でみることが可能な人であり、偶発性を装いながら必然性をデザインする場の「編集人」とされています。関

共感人口の参考例として関係人口の規模感について整理します。2021年にブランド総研が行った関係人口の意識調査によると、都道府県で最も関係人口が多いのは福島県で1229 万人となりました。これは福島県の居住人口(約 182 万人)の 6.8 倍にあたります。次いで沖縄県の 950 万人、北海道の 756 万人と続きます。この調査では関係人口は大きく 2 つの層から構成されると定義されています。ひとつ

都市における「共感人口」を検討するために、そもそもの関係人口の定義や規模感、創出施策を整理します。 関係人口とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、「地域や地域の人々と多様に関わる人達(人口)」を指します。2016年に雑誌「ソトコト」編集長の指出一正著「ぼくらは地方で幸せを見つける」、2017年の田中輝美著「関係人口をつくる」などで提唱された概念です。2017年には総務