検索
  • admin

コンセプト再考 ⑤ コンセプトにおける共創ワーク

私たちは、コンセプトの抽出にあたって、共創ワークが不可欠だと考えます。共創ワークとは、プログラムに沿った関係者とのグループディスカッションを指します。

共創ワークでコンセプトそのものは抽出できませんが、その前提となる「目指すべきゴール」「現状と事業条件」などの共有を通じて「課題」が明確になります。それに加えて「地域の潜在性・自分達の DNA」の再認識プロセスが非常に重要です。

これまでのように、マーケットの空白部分を攻めれば成功するのではなく、自分達の強みを見極めて、周りを巻き込んでいく地道な努力が必要になるのです。分かりやすい正解のない時代だからこそ、「自分達が自信を持てる納得解」こそが重要になります。

これだけ情報が溢れた時代です。都市開発における国内外の成功事例を知っているし、類似事例を通じた解決手法も「頭の中」では分かっているのです。だからこそ自分達が本気で取り組み、周囲を巻き込める「腹落ち感」が重要なのです。

共創ワークはプロジェクトチームだけでなく、幅広いプレイヤーを交えた方が効果的です。自分達の狭い視野だけでなく、様々な視点でアイディアを抽出した方が、納得感が高まるからです。男性中心のプロジェクトチームが多い中では、敢えて女性メンバーも加えてもらいます。普段は大人しい女性たちが、上司もハッとするような見識を披露する場面に何度も遭遇してきました。私たちの場合は、3-4人の外部ブレーンを交えて、ワールドカフェ形式で意見を混ぜながら、認識共有を進めています。

時代動向を踏まえて次世代のライフスタイルやニーズを共有し、プロジェクトの可能性や方向性を抽出します。その上で地域の潜在性や自分たちの DNA を見極めます。そうして抽出されるコンセプトから共感の輪を広げていくプロセスが、プロジェクトの推進力を高めていきます。

共創ワークで、状況認識を共有し, DNA・リソースを抽出し、起承転結の戦略ストーリーに練り上げるのです。

最新記事

すべて表示

都市開発において非常に重要な役割を担う低層部の「街ぎわプレイス」ですが、通常は総合設計制度などを活用するために公開空地として計画されます。 営利利用が認められない為に、ビル風が吹き抜ける寒々しい公開空地がほとんどではないでしょうか。最近になって、公開空地のあり方について議論され始め、ランチタイムにキッチンカーが営業していたり、外向きのカフェが設けられる事例も見られますが、その場所をどのように活用す

都市開発において当然ですが「建築のあり方」は特に大切です。 ですから設計コンセプトの手がかりとなる「企画・構想(開発)コンセプト」を明確に示す必要があるのですが、逆の流れになっているのが現状ではないでしょうか。 開発プロジェクトは「取り敢えずボリュームスタディしてみる」と称して主要用途を容積率一杯に作った計画からスタートします。何度か、このボリュームスタディを目にしている内に、プロジェクトチーム内

コンセプトは前述のように思いつきのキーワードでは、関係者内で認識が共有されません。従来のように市場分析で得られたポジショニング提示すれば良い訳でもないため、そのコンセプトに至る方法論を、明確にしておく必要があると考えます。 そこで私たちはコンセプトの位置付けを明確にし、その抽出方法の方程式化を試みました。 まず全ての開発プロジェクトは、課題解決に繋がるという前提で式を作ります。すなわち「A:課題抽