【内容】
1.地方・良し
2.東京のシニア・良し
3.東京の会社・良し
4.東京の子育て・良し
1.地方・良し
魅力的な観光資源を持つ場所を除けば、人口が1万人以下で、衰退の一途を辿る「地方」では、自立できる経済基盤が築くことは困難です。
東京と連携したサブシステムをきっかけにして、継続的に関係人口を創出・拡大する仕組みができれば、最低限の都市サービスを維持できると共に、地域に参加する「新しい目」が、地域の魅力を再発見・編集・発信してくれるかも知れません。
「人」は他者(特に異性)の視線を意識することで、改めて身だしなみに気を使うようになると言われます。
「地方」も同様で、新しい目に晒されることを通じて、自分たちの日常を見直し、「身だしなみを整える意識」が芽生えるのではないでしょうか?
東京と連携したサブシステムによる地方創生は、ゴールではなく、スタートなのです。
2.東京のシニア・良し
大量退職時代を迎える社会になって、定年後の数十年を、東京郊外の住宅地で過ごしてしまって大丈夫でしょうか?
それよりもワープステイなどを活用することによって、5年ごとに、農村や漁村などに移り住み、新しいライフスタイルで暮らした方が、素敵ではないでしょうか。
新しい環境と人間関係の中で、心機一転して、無理のない範囲で生業をしながら、暮らし直した方が、充実した人生になるではないでしょうか?
おそらく、その方が子供や孫たちも、「新しい帰省先」として、喜んで遊びに来てくれます。
3.東京の企業・良し
若者が企業に求める価値は、「収入」だけでなく、どれだけ自分に「成長機会」を提供してくれるかにもあるようです。
東京のビル群の中でオフィスワークをしているだけでなく、地方と連携することで、地域課題に取り組みながら、自然や伝統文化に触れることが、大切な成長機会になってくるのではないでしょうか?
4.東京の子育て・良し
地方の10代20代の若者が東京を目指し、東京に住むようになると、ヒト世代すぎると、東京が生まれ故郷という人ばかりになってしまいます。
東京の人工的な環境での体験と、受験偏重の教育制度で育った子供たちに、どんな未来が開けるのでしょうか?
野村不動産は、マンションの共同施設として、つくばに「茅葺の郷」を持つという試みをしています。
都市と地方とが「対になる」ことによって、生活に潤いとハリが生まれると素敵だと考えます。
「地方留学」を体験し、生きる力を養い、成長することを通じて、その場所が「新しい故郷」として記憶に刻まれると、その子の人生が豊かになります。
海士町の「島親さん」のように、新しい関係の「おじいちゃん」や「おばあちゃん」が生まれるかも知れません。
都会での暮らし、もっというと「都市人生」を豊かに拡げるサブシステムとして、地方創生を考えるべきだと考えます。
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