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ニッポン・シアター④ 世界の理解基準との並存

歌舞伎の海外公演では、派手で受けの良い「毛振り」をローカル音楽で演じるなどプログラムを取り入れるなど、演目にも工夫するそうです。一方でベルリンオペラ座での能楽公演のように、余計な解説など不要なほど洗練された観衆が、本質をパッと理解してくれる経験もあると言います。相手に合わせなくても、本物は国やジャンルを超えて通じ合うということもあるようです。

Netflixにおけるイカゲームのヒットに見られるように、「普遍的なわかりやすさと深読みしたい人にとっての奥行き都を併せ持つ」事が必要です。デスゲームのルール表現のわかりやすさなど間口の広さが求められると同時に、韓国の格差社会や競争社会という背景や、キリスト教的なメタファーを感じるというハイブリッド構造が必要です。

これからのニッポン・シアターには初心者大人数対応の大ホールと、少人数の上級者を対象にした小ホールの二段階が必要になります。大ホールでは、演技の外国語解説はもとより、場合によっては超歌舞伎的な演出やプロジェクションマッピングが有効かもしれません。とにかくライトユーザーを増やすという目的に沿った展開が必要です。飲食店運営で「3回通えば常連になる」という通説があります。一回目は「すごい」というインパクトを与え、2回目で周辺情報含めて理解が進み、3回目になるとコミュニティにも慣れて、少し自慢できるウンチクも語れるようになる。このような観劇体験が提供できると良いのではないでしょうか。その経験を経て洗練された観客が、少人数・上級者向けの演目を体験するのだと割り切ってはどうでしょうか。

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