ネオ生業の個人ニーズ ネオ生業 ③
- admin
- 4月9日
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【内容】
人生100年時代の生活防衛
ネオ生業による自己実現
ネオ生業の精神的効用
「ワークライフバランスを重視し、会社には9時から5時まで席に座っている時間を切り売りしている、と言う感覚の若い社員が増えた」と嘆く経営者によく会います。
終身雇用の幻想が明らかになりましたし、もちろん会社に人生を捧げる必要は無いのですが、少し勿体ない気がします。
大学の卒業とともに、何もわからないまま入社した会社にしがみ付いたり、青い鳥を探して闇雲に転職するのではなく、いろいろな生き方を確認し視野を広げる方策としても、ネオ生業は有効ではないでしょうか。
ネオ生業の必要性を第3回「個人ニーズ」第4回「会社ニーズ」と整理していきます。
1.人生100年時代の生活防衛
ネオ生業が人生100年時代に有効な理由は、まず経済的な安定性にあります。
従来のように定年後に年金だけで生活するモデルは、長寿化や経済環境の変化により現実的でなくなりつつあります。
そのため、ネオ生業を持つことで、老後に向けた収入源を確保し、経済的な不安を減らすことが可能になります。
具体的には、会社員として本業を続けながら、週末にものづくりに励んだり、ライターとして記事を執筆したりの仕事をすることで、安定した本業の収入に加え、副収入を得ることができます。
これにより、収入が多様化し、特に景気の影響を受けにくくなります。
ハイブリッドワークでできる通勤時間分のゆとりが、在宅でできる仕事や、時間に縛られないフリーランスの仕事を可能にし、生活スタイルを柔軟にしています。
2.ネオ生業による自己実現
ネオ生業は、自己成長や自己実現の大きなきっかけになります。
まず、新しいスキルを学ぶ過程で自己成長を実感できます。
例えば、会社員として働きながらものづくりや飲食サービスを学び、ネオ生業として仕事を始めた場合、最初は未経験でも徐々にスキルを習得し、仕事をこなすことで自信がつきます。
この過程で得られる達成感は、自己肯定感を高め、さらに成長を促します。
また、ネオ生業を通じて新しい分野に挑戦することで、自分の可能性を広げることができます。
例えば、趣味で始めた写真撮影が副業に繋がり、プロとしての仕事を受けるようになることもあります。
このように、自分の好きなことを仕事にすることで、楽しみながら成長できる環境を作り出せます。
さらに、ネオ生業は他人と関わる機会を増やし、人間関係を広げるきっかけにもなります。
会社に閉じ籠るオフィスワークと異なり、ネオ生業を通じて、お客様との直の対話や仲間との交流が生まれ、それが新たなチャンスや視野を広げます。
こうした経験は、単なる収入源にとどまらず、人生の充実感を高め、自己実現を目指すための貴重な道となるのです。
3.ネオ生業の精神的効用
さらにシステム化が進む現代の会社の仕事において、ネオ生業を持つことは精神的な安定をもたらす重要な要素となります。
特に、仕事が自動化や効率化されることで、社員がルーチンワークや機械的な業務に多くを依存する場合、自己表現や達成感を感じにくくなることがあります。
そんな時に、ネオ生業として自分の興味や得意分野に取り組むことで、精神的な充実感を得ることができます。
例えば、事務職でシステム化が進んだ仕事をしている場合、夜や週末に自分の手を動かすものづくりや、人との対話を楽しむ飲食サービスなどのネオ生業を持つことは、仕事の単調さを補う大きな意味を持ちます。
仕事とは違った創造的な活動を通じて、自分のアイデンティティを再確認し、感情的な満足感を得ることができます。
これにより、本業の業務が効率化されたとしても、自己表現の機会が減ることなく、精神的に安定します。
また、ネオ生業を通じて経済的な余裕を持つことができると、本業でのプレッシャーやストレスに対しても余裕を持って対応できるようになります。
ネオ生業は、自己実現と精神的な安定を支える有効な手段となるのです。
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