【内容】
ヨガの可能性
遊んで仕事もできるヨガスタジオ
ヨガ・ライフへの展開
1.ヨガの可能性
身体性を拡張するためのもう一つの都市施設が「ヨガ・プラス」の提案です。
東洋哲学としての仏教は、身体性実践主義として体系化されているのですが、現代の日本においては、どうしても「宗教=怪しさ」が付き纏い敬遠されてしまいます。
マインドフルネスが持て囃されたのも、禅的要素から、宗教色を削ぎ落としたからではないでしょうか。同様の論理で「呼吸」と「身体性」とを覚醒させる手法として、「ヨガ」に注目したいと思います。
日本のヨガ市場は2600億円、毎月ヨガ継続している人口は590万人で、潜在者を含めた今後のヨガ人口は1600万人(日本のヨガマーケット調査:2017)と想定されています。
さらに単なる趣味では無く7割が食生活やライフスタイルとして取り入れていると言います。ヘルスケア的な間口の広さとライフスタイル購買への展開性、さらにコミュニティ化の可能性が「ヨガ」の魅力です。
ラジオ体操以上、競技スポーツ未満の負荷運動分野として「ヨガ」と健康・美容を重視した生活関連施設とを複合化してはどうでしょうか。
2.遊べて仕事もできるヨガスタジオ
より求心力を持たせるために「無理なくメタボ改善したいパパ、外出の口実が欲しいママ」が集い、通える「コワーキングオフィス」を併設してはどうでしょうか?
「コロナ禍でリモートワークが増えたけれど、ずっと家にいると息が詰まるし、運動不足も気になる。」というニーズに応えてメンバーを増やすのです。
朝からコワーキングオフィスで仕事して、夕方にヨガプログラムをこなした後、夕食の買い物をして帰る平日、ヨガ仲間を集めたワークショップを含めて半日を過ごす週末の生活リズムが想定されます。「遊べて仕事もできるヨガスタジオ」の誕生です。
「遊べて仕事もできるヨガスタジオ」は、「コーヒーを楽しめる本屋:T-site」と同じくライフスタイル施設になると考えます。
ヨガスタジオの周辺では、オーガニック・カフェ&ダイニングや健康・美容関連の衣食住関連売り場が想定できます。
ビーガンなどの健康重視食品、自然派コスメ、アスレジャー&アウトドア・ファッション、健康・美容関連の書籍やグッズとインテリアが並ぶライフスタイル展開が可能です。
ヨガ教室はもちろん、健康・美容ワークショップやヘルシー料理教室など多彩なプログラムを開催可能です。
3.ヨガ・ライフへの展開
ヨガのポーズと呼吸で、地に足をつけて自分の足でしっかりと立つ、と言う感覚を取り戻し、ヨガの最中に自分の身体や心に耳を傾けていくことが、やがて自分を見つめ直す習慣になります。
「食生活や生活のリズムを少しずつ変えていくことで、気づいたら体も心も環境も大きく変化していた。」と言う声も少なくありません。
戦略的に展開すれば、時代が要請するWell Being なライフスタイルを先導するリーディング・プロジェクトとして打ち出し、ヨガをテーマにしたホテルや学校にも展開できます。
泊まれるヨガ・スタジオ、学べるヨガ・スタジオなどいろいろ考えられます。
ヨガであれば、宗教色のない精神性ライフスタイル施設として生活に溶け込ませていくことが可能です。
複合都市開発プロジェクトにおいても、オフィスやレジデンス、リゾート施設と連携させ、総合的なブランディングを推進することが、可能だと考えます。
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