top of page
検索

商業施設アップデートの覚悟 3

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2021年6月11日
  • 読了時間: 2分

D2 Cメーカーとの共生環境


D2 Cメーカーの導入にあたっては、単なる空き区画を埋めたり賑やかし要因として扱うのではなく、オフィスにおけるコワーキングスペースがスタートアップ特化・コミュニティ特化・サテライト特化などのタイプに分類されるように、D2Cメーカーの特性と狙いとを見極め、きめ細かく対応していく必要があります。例えばオンラインショップにおける話題・エポックづくりやオフ会としての機能を重視するなら、ファンミーティングの開催に適した環境演出やインフルエンサーとのマッチングサービスなどが有効になると考えます。D2 Cメーカーがその世界観やライフスタイルの強化を目的にしているのであれば、類系商品・ショップ同士を合わせる雑誌編集的な感覚での演出や関連セミナーや展示会の開催サービスを付加するなど体験価値の提供が必要かもしれません。商品開発ステップで顧客の反応やフィードバックが求められるのであれば、b8taや蔦屋家電のように対応できる人材の配置やセンサー設備が必要でしょうし、一歩進んで客が滞留し、さまざまに体験し意見交換しやすい環境づくりが求められます。このように単なる店舗区画ではなく、ある意味でスタジオであり、ミュージアムであり、ラボとしての位置付けと演出・対応が必要になるのです。

リアル店舗に顧客接点力を求める D2 Cメーカーに対して、商業施設側がきめ細かな対応でその特性と強みを見直していく事ができるようになれば、その他の大部分の既存レガシー店舗の DX支援にも生かされるのではないでしょうか?

これらのプロセスを経て商業施設の全館をデジタルシフトする事ができると考えます。D2 C メーカー連携は都心商業施設をアップデートさせる試金石なのです。単なるテナントの入れ替えと捉えるのではなく、運営スタンスの革新と言えます。商業施設が単なる床貸し業から多彩な顧客接点プラットフォームにアップデートさせる覚悟が問われているのです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
今なぜ 人生観都市なのか? 人生観都市 ①

【内容】 第1章 成長社会型都市の限界 第2章 人生観の喪失と成熟社会の課題 第3章 人生観都市という新たな都市モデル 第1章 成長社会型都市の限界 これまでの日本の都市は、高度経済成長を背景に、「便利で効率的な都市」を目指して発展してきました。都市には、生産、消費、移動、情報、商業などの機能が集積し、生活を豊かにするためのインフラが整備されてきました。その結果、日本は世界でも有数の便利で安全な都

 
 
 
ディベロッパーのアップデート メタディベロップメント 23

【内容】 第一章 床貸し商業の限界と構造転換の必然 第二章 覚悟と主体性が生む新しい収益構造 第三章 都市ブランド戦略への拡張 第一章 床貸し商業の限界と構造転換の必然 本章では、従来型商業を中心とした都市開発の限界と、その構造的課題について整理します。 これまでの商業施設は、テナント面積を最大化し、賃料収入を積み上げる「床貸しモデル」を基本としてきました。しかし現在、このモデルは増収余地

 
 
 
複合都市開発のアップデート メタディベロップメント 22

【内容】 第一章 従来型複合開発モデルの構造と限界 第二章 推し核を中心とした都市構造への転換 第三章 上層用途への波及と求心力最大化 第一章 従来型複合開発モデルの構造と限界 本章では、複合都市開発における従来モデルの構造と、その限界について整理します。 これまでの複合開発では、オフィス・ホテル・住宅といった上層用途を最大化し、その足元に商業施設を配置する構成が一般的でした。商業施設は主

 
 
 

コメント


bottom of page