top of page
検索

売り場 ARの提案:商業施設のXR武装 ⑧

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2023年6月9日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. 大型ライフスタイルショップの限界

  2. ライフスタイルカフェ& ARショップ

  3. ライフスタイル・ウォール& ARショップ



1.大型ライフスタイルショップの限界

商業施設が「顧客接点プラットフォーム」になると想定した場合に、売り場にはどのようにAR技術が活用できるのでしょうか。

ファッション店舗は、来店機会を増やしたり、差別化のために世界観を提示する手段として、アパレルだけでなく、雑貨やインテリアなどを横断的に扱う「ライフスタイルショップ化」を志向してきました。

そうなると売り場面積が増え、賃料負担が重く、売り場効率も悪くなってしまいます。

代表的なライフスタイルショップである、「ロン・ハーマン@東京・千駄ヶ谷」は、1000㎡の店舗に、男女ファッションや雑貨はもちろん、インテリアやカフェまで併設されています。

日本橋の「誠品生活」や各地の「蔦屋書店」も、本を媒介にしてライフスタイルを訴求した上で、そのコンテンツと関連した商品を販売しています。

全てをリアルの並べようとすると、大規模な店舗にならざるを得ません。

資本力のある大企業による旗艦店か、ディベロッパー側が集客のために、特別待遇で誘致するケース程度しかなく、一般解にはなりません。

大型のライフスタイルショップの限界が、リアルな店舗を起点にしたARコンテンツの拡張の可能性を感じさせます。


2.ライフスタイルカフェ&ARショップ

A R技術を活用することで、これらの課題を解決できないでしょうか。

例えば、ロン・ハーマンと同じように、アメリカ西海岸風の内装を施した「カフェ」をフックにしてはどうでしょうか。

カフェに並んでいるファッション、雑貨・クラフト、食材などの在庫をAR展開して提示するのです。

これでしたら100㎡程度でも、十分展開可能です。

同様に、南欧スタイルや北欧スタイル、アジアンテイストなど様々な展開が想定可能です。

最終的には、Eコマースの購買動線への誘導が目的ですから、一定エリアのリアル商品は、月替わりで入れ替えても良いと思います。

1年間で12通りの購買動線が設定可能になります。

無印良品が「MUJI HOTEL」を運営して、「体験」から「購買」に繋げようとしていますが、要するに「リアルな世界観に共感」してもらえるフックになれば良いわけです。

その上で「①ARコンテンツにアクセスし、②AR コンテンツ上の商品に興味を持ち、③Eコマースで購入してもらう。」という体験・操作を行える快適環境をカフェが提供できないでしょうか。


3.ライフスタイル・ウォール&ARショップ

さらに「店舗」という区画・空間だけではなく、「壁面」を活用できないでしょうか。

商業施設のパブリックスペースの様々な壁面を、「垂直の店舗」と見立てることができると、出店ハードルが低下すると同時に、パブリックスペースへの投資意義が高まり、上質な空間の提供が可能になります。

この場合、分かりやすいフックが必要で、「マンガ・イラスト」が有効ではないかと考えます。

魅力ある世界観を作る、想像力と描写力に長けている漫画家が適任で、例えば西海岸風であれば、「わたせせいぞう」さんによるイラストなどが、好例だと思います。

マンガ・イラストに仕込まれたマーカーを介して、 ARコンテンツやEコマースに誘導していけるのではないでしょうか。


このような手法で「売り場 AR」を模索していきたいと考えます。


 
 
 

最新記事

すべて表示
方策3:マイクロパブリック 共体験デザイン ⑧

【内容】 第1章 マイクロ・パブリックの基本発想 第2章 具体的な仕掛けと設計要素 第3章 実装プロセスと効果測定   第1章 マイクロ・パブリックの基本発想 都市の開発や再生において注目されているのが、街区の中に「小さな共体験スポット」を配置するという考え方です。 これは「マイクロ・パブリック」と呼べる取り組みであり、大規模な広場や再開発のような華やかなプロジェクトではなく、街のあちこちに小規模

 
 
 
方策2:共体験アーカイブ&データ還元 共体験デザイン ⑦

【内容】 第1章 共体験アーカイブ & データ還元の基本発想 第2章 共体験アーカイブの具体的要素 第3章 効果測定と都市開発への意義   第1章 共体験アーカイブ & データ還元の基本発想 都市は単なる建築物や交通の集積ではなく、人々が日常やイベントを通じて共に体験し、その記憶を積み重ねていく舞台です。 近年の都市開発では、この「共体験」をどのように記録し、再提示していくかが重要なテーマとなって

 
 
 
方策1:共体験広場 共体験デザイン ⑥

【内容】 第1章 共体験広場プログラム化の基本発想 第2章 共体験広場の具体的なデザイン要素 第3章 効果測定と広場の価値創出   第1章 共体験広場プログラム化の基本発想 これまで広場や駅前空間、商業施設の共用部は「人が集まる場所」として位置づけられてきました。しかし近年の都市開発においては、単なる集客空間ではなく「人が共に過ごし、体験を分かち合う場」への転換が求められています。 言い換えれば、

 
 
 

コメント


bottom of page