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大転換 都市暮らし ⑤

【内容】

  1. これまでの論点整理

  2. 基本的な視点


1.これまでの論点整理

  1. 街並みはキレイになったけれど、屋外での活動が、ますます窮屈になった日本の都市生活。

田舎暮らしとは違う「都市で暮らす意味」を考え直す必要があるのではないか?

  1. 「都市」とは、単に人口が集積するだけではなく、本来は市場・経済性と政治・精神性とが備わった地域の中心地。

日本における急速な都市化の功罪を検証することは、経済成長を伴わない新興メガシティが増える世界の「課題先進モデル」になるのではないか。

  1. 欧州の自治都市の市民は、共有すべき権利と責務を自覚して暮らしてきた。

産業革命以降の急速な人口流入で、都市問題が顕在化した後も、様々な近代都市計画論が議論され、現在に至る。

  1. 日本では、時の権力者「(お上)に誘導され都市(城下町)が建設されてきた。

住民は「公」意識が乏しいまま、郊外まで拡大し都市化してきた。

  1. 技術革新とコロナ禍に伴う大転換が起きた。

次世代の都市の価値として「利便性」だけではなく、「多様な情報との交流機会」が求められるようになる。

2.基本的な視点

これまでの論点整理で、次世代の都市が共有すべき価値として「多様な情報との交流機会」が浮かび上がってきました。

現実的には、単に「多様な情報との交流機会を、大切にしましょう」というキャッチフレーズを唱えても、何も変わりません。

これを実装するために、「①どこで?」「②誰が?」「③どのように?」展開していく事が有効なのかを検討する必要があります。

これからの都市で暮らす知恵と作法が、担保できる仕組み化が必要です。

  1. 「どこで?」の部分では、道路や公園などの「公共空間」が舞台になる事が望ましいですが、「お上」意識と「同調圧力」とを踏まえると、難しいと判断します。むしろ「私的空間の共同利用」の方が、自由度が高いのではないでしょうか

→「次世代シェアハウス」の可能性を検討します。

  1. 「誰が?」の部分では、自治会などの従来型コミュニティが、主導していくことは難しいと考えます。

→興味や関心をもとにした「知縁コミュニティ」の活用を提案します。

  1. 「どのように?」の部分では、価値共有するための試行ステップとして、「時間や場所の限定」が有効だと考えます。

→日本社会に根付く「お祭り感覚」の活用が有効だと考えます。

次回以降で、具体的な展開を解説していきたいと思います。

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