top of page
検索
  • 執筆者の写真admin

想定外のポスト2020を考える 「前提条件A」

 コロナ禍を経た「ポスト2020」を考える【前提条件A】として人々の意識と行動の変容が生み出す需要系条件が挙げられています。


①「苦労しながらもテレワーク実装」先端分野だけでなくレガシー企業を含めて強制的にテレワークが導入されました。

自宅内にスペースを見つけ、通信環境の不備に苦労しながらもなんとか仕事をこなしています。

性善説に立ち穏やかに成果主義を採用しながらテレワークに慣れていくのでしょう。


②「家と徒歩生活圏の充実が不可欠」この2~3ヵ月の経験はテレワークを根付かせ、自宅・マンション共用部あるいは徒歩圏にワークスペース(正確にはオンライン会議スペース)を確保することにつながります。

場合によっては自宅ワークスペースを確保するためにより郊外に移転するかもしれません。

移動時間が短くなり、会議も短時間で済む反面、運動不足を補うため自宅周辺で過ごす時間が多くなります。

自分の暮らす街の多様な価値を見直す機会になると考えます。


③「通勤及び都心への意識変化」テレワークによる効率性に慣れてしまうと、都心への通勤という苦痛と無駄を痛感するようになると思います。

さらに朝夕のラッシュを始め、みんなが横並びで一緒に動く習慣への違和感・リスクと個人で考え行動していく重要性を認識すると考えます。

更に「オンライン」が基本になり「移動・対面(オフライン)」が特別・貴重な行動として位置づけられ交流手段が変容すると、都心の人流は減少します。

従来の不特定多数を賑わいとして「規模と集中」を基にした経済性ではない都心の価値が必要になってくるのです。


 次号では供給系の【前提条件B】について検討していきます。

最新記事

すべて表示

エリマネの可能性と課題 共創から競創へ ⑤

【内容】 まちづくりとエリアマネジメント エリアマネジメントの課題 エリアマネジメントの進化の必要性 1.まちづくりとエリアマネジメント 2000年頃から街の活性化の切り札としてエリアマネジメント(以下エリマネ)という考え方が積極的に導入されるようになりました。 国交省の「エリアマネジメントのすすめ」によると、「地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者などに

まちづくりとコミュニティ 共創から競創へ ④

【内容】 まちづくりと同義語 コミュニティ参画のメリット まちづくりのゴール 1.まちづくりと同義語 先述したように、日本においては政府報告書「コミュニティ:生活の場における人間性の回復(1969)」において「村落共同体ではなく、新しい地域をまとめるための概念としてのコミュニティ」が記載されることにはじまります。 同じ頃にひらがなの「まちづくり」も提唱されはじめます。 日本屈指の地域政策プランナー

コミュニティの特性・構造 共創から競創へ ③

【内容】 コミュニティづくりのポイント コミュニティの事業構造 継続の仕組み 1.コミュニティづくりのポイント 成熟ニッポンにおいては、ビジネス的にもメリットの多い「コミュニティ」ですが、主体的に運営するにはどのようなポイントがあるのでしょうか。 コミュニティ・マーケティングでは下記のような留意点が挙げられています。 初めは少人数でスタート コミュニティの目的をはっきりさせる。 参加者に当事者意識

bottom of page