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文化都心マネジメントの前提 文化都心マネジメント ⑩

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 3月5日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. 現状と問題点

  2. 研究会で得られた知見

 

 

これまでの議論を総括していきます。

まず文化都心マネジメントを検討するための前提を総括します。


1.現状と問題点

1.文化施設のコンセッションを推進して行くためには、より幅広い事業者を巻き込んでいく必要がある。

2.そのためには、文化施設単体ではなく、その周辺を含む地域全体の都市開発を促進するような仕掛けが必要になる。

3.既存の「創造都市論」では、漠然とした全体イメージが示されている程度で、具体化方策はわからないし、経済産業省の「アートと経済との研究」でも、「アートには価値が有る」ことが前提で、「なぜ価値があるのか?」が分からない。

4.そして街づくり活動のメインプレイヤーである「エリアマネジメント(以下エリマネ)」は、賑わいづくりに終始しているため、協力者が広がらず財源不足が慢性化している。

 

「丸の内のワーカーが、昼休みや夕方に三菱一号館美術館を利用するイメージが、想像できない」という関係者コメントが、ビジネスと文化との関係を端的に物語っています。

結局 より幅広い事業者を巻き込むには、事業者が必要とする「知識交流活動」に、街及びアート(文化)施設が「どのようなメカニズムで価値提供できるのか?」を明らかにする必要があるということです。

 

2.研究会で得られた知見

1.知識交流の舞台としての街の役割

知識社会においてビジネスでの「知識交流活動」はますます重要になり、そのための5つの要素(①多様なオフィスストック②シンボリックなスタートアップ拠点③様々な出会いのある居場所④異刺激を提供するオアシス⑤街ならではのアーバンアメニティ)

が提示されています。

この要素の過半(③④⑤)を提供する「舞台としての街」の役割が期待されています。

2.「点」から「線・面」への広がりが求められるスタートアップ支援

「イノベーション立国」を目指した各地で整備が進むスタートアップ支援施設であるが、単に安価なオフィス提供に留まる施設も多く、玉石混交状態と言える。

本気でスタートアップ支援を標榜するのであれば、働く場の提供という「点」的な支援だけでは不十分だという事が明らかになりました。

起業家のステージに応じたナビゲートや投資家を含むビジネスマッチングなどの「線」的な支援、さらには街全体で衣食住の生活全般の支援や実証実験・試験提供の機会などの「面」的な支援が求められています。

また「ITやAIを活用すれば起業が成功する」という時代ではなく、産業競争力の側面でも、地域の課題や地場産業との連携した「クロステック起業」が求められているという事です。。

3.関係性と視野を広げる契機としてのアート

展示室での鑑賞でなく、街を舞台に参加型で開催されるアートプロジェクトは、参加者に新しい気づきを提供すると同時に、参加者同士を結びつける契機になるという知見を共有できました。

4.街のストーリーをビジネスに活かす

恵比寿と池袋における2つのケーススタディを経て、無名のスタートアップ企業が自分たちのビジネスをプレゼンテーションして行く際の「原風景」として、その街の持つ「ストーリー」を交える事が非常に有効であるという認識を共有しました。

また優秀な人材の確保にも、その街のストーリーやライフスタイルが有効に機能するのではないでしょうか。

 
 
 

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