検索
  • 松岡 一久

日本酒学の可能性

最終更新: 2018年10月12日

先日 新潟大学 日本酒学センターの岸先生にお話を伺う機会がありました。新潟は言わずと知れた「日本酒王国」で、蔵元数は日本一を誇ります。その新潟に新たに誕生した日本酒学センターは非常に注目を集めています。千葉先生は経済学が専門で従来型の「作り手」に偏りがちな視点に対して「どのように付加価値を高めていけるのか?ブランディング可能な商流こそが重要だ」という非常に新鮮な視点をお持ちです。先生から紹介のあった「ボルドーのワインミュージアム」は14000㎡に及ぶ規模で「世界のワイン文明を体感できるテーマパーク」を標榜している施設で、ワインに関する文化、歴史はもちろん大人だけでなく子どもも五感で楽しめる構成になっています。日本の酒蔵資料館の多くが酒の製造過程の紹介に留まっているのと好対照といえます。以前デービット・アトキンソンさんが著書で「日本の文化資源は規模や派手さに欠けるため、その魅力や奥行きを外国人客に伝えるには、いっそう丁寧にプレゼンテーションが必要だ」と指摘していたことと重なります。「作り手視点」の発信ではなく、「受け手視点」のコミュニケーションが不可欠なのです。そのような視点をお持ちの千葉先生が参画されている「日本酒学センター」は、非常に期待できると実感した時間でした。

最新記事

すべて表示

都市開発5.0 Beyond コロナの都市づくり50のヒント⑸ MaaSによる都市革命

Ⅰ MaaSの現在位置 /Ⅱ 都市が変わる /Ⅲ 街路が変わる Ⅰ MaaSの現在位置 私たちの研究会においてモビリティ研究の第一人者である牧村和彦氏(一社 計量計画研究所理事)に登壇いただきました。欧米での最新動向として、まず2020年秋からのGoogleによる自動運転タクシーの商用サービス@アリゾナや、アマゾンによる自動運転バス@カリフォルニアの事例が提示されました。東南アジアのグラブやUb

都市開発5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント ⑷ 次世代の都市評価指標づくり

ⅠBeyondコロナの都市評価指標の必要性 /Ⅱ 生活圏の幸福論 /Ⅲ 評価指標の考え方と効用 1Beyondコロナの都市評価指標の必要性 コロナショックを経てリアルな出社、会議、さらには「リアル都市の価値」が問われていると考えます。ダボス会議における「グレートリセット」の議論の象徴されるように、現代都市の基本原理である「集積による経済合理性」が根本的に見直されているからです。 現状の都市に関する

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくりヒント50 ⑶ソシオ・マーケットプレイス構想

Ⅰ 都心商業施設の次の一手/ Ⅱ 共創型マーケットプレイスの考え方/ Ⅲ ソシオマーケットプレイスの事業と効用 1 都心商業施設の次の一手 コロナショック以前から減衰傾向にあった都心商業施設の売り上げは、外出自粛や営業時間制限、そして何よりもテレワークの浸透に伴う通勤者の減少によって、大打撃を受けています。買い物行動では衝動買いが8割、滞留客は客単価4割アップという定説があり、都心商業施設は集客・