top of page
検索
  • 執筆者の写真松岡 一久

日本酒学の可能性

更新日:2018年10月12日

先日 新潟大学 日本酒学センターの岸先生にお話を伺う機会がありました。新潟は言わずと知れた「日本酒王国」で、蔵元数は日本一を誇ります。その新潟に新たに誕生した日本酒学センターは非常に注目を集めています。千葉先生は経済学が専門で従来型の「作り手」に偏りがちな視点に対して「どのように付加価値を高めていけるのか?ブランディング可能な商流こそが重要だ」という非常に新鮮な視点をお持ちです。先生から紹介のあった「ボルドーのワインミュージアム」は14000㎡に及ぶ規模で「世界のワイン文明を体感できるテーマパーク」を標榜している施設で、ワインに関する文化、歴史はもちろん大人だけでなく子どもも五感で楽しめる構成になっています。日本の酒蔵資料館の多くが酒の製造過程の紹介に留まっているのと好対照といえます。以前デービット・アトキンソンさんが著書で「日本の文化資源は規模や派手さに欠けるため、その魅力や奥行きを外国人客に伝えるには、いっそう丁寧にプレゼンテーションが必要だ」と指摘していたことと重なります。「作り手視点」の発信ではなく、「受け手視点」のコミュニケーションが不可欠なのです。そのような視点をお持ちの千葉先生が参画されている「日本酒学センター」は、非常に期待できると実感した時間でした。

最新記事

すべて表示

文化施設事業化のベンチマーク シンコンセッション ⑤

【内容】 大阪城公園の軌跡 京都市京セラ美術館の進化 独自に工夫する水族館・動物園 1.大阪城公園の奇跡 大阪市は、大阪城公園全体の運営を、公募・選定した民間事業者に任せるPMO(Park Management Organization)事業方式で、公園管理費用を賄った上で、3億円前後の納付金(借地料)を受け取ることに成功しています。 PMO事業は、一般的な PFI事業よりも、さらに運営自由度が高

社会ニーズの把握2:toB(企業・ビジネス)ニーズの把握 シン・コンセッション ④

【内容】 マーケティングの進化への対応 スポンサー広告と一般広告との違い 多様性を求められる企業活動 文化施設スポンサードの可能性 1.マーケティングの進化への対応 テレビなどのマス広告は、「認知」を広げるには有効ですが、ニーズが高度化した日本のような成熟市場では、必ずしも売り上げに直結する訳では無く、より進化したマーケティング手法が求められています。 「認知→関心→検討→購入」というマーケティン

社会ニーズの把握1:toC(市民・利用者)ニーズの把握 シン・コンセッション ③

【内容】 高度化する生活者ニーズへの対応 野球場の進化に学ぶ 複合ワンストップ体験の提供 1.高度化する生活者ニーズへの対応 ミュージアム「変革」の起点は、「西洋・近代・名画偏重」のブロックバスター展に頼らない「日常使い運営」にあります。 「日常使い」とは、「何となく(遊びに)行きたくなる場所」になることですが、その前提として、生活者が「楽しみ体験に欲張り」になり、「求める質と量が向上」していると

bottom of page