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日本酒学の可能性

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2018年10月11日
  • 読了時間: 2分

更新日:2018年10月12日

先日 新潟大学 日本酒学センターの岸先生にお話を伺う機会がありました。新潟は言わずと知れた「日本酒王国」で、蔵元数は日本一を誇ります。その新潟に新たに誕生した日本酒学センターは非常に注目を集めています。千葉先生は経済学が専門で従来型の「作り手」に偏りがちな視点に対して「どのように付加価値を高めていけるのか?ブランディング可能な商流こそが重要だ」という非常に新鮮な視点をお持ちです。先生から紹介のあった「ボルドーのワインミュージアム」は14000㎡に及ぶ規模で「世界のワイン文明を体感できるテーマパーク」を標榜している施設で、ワインに関する文化、歴史はもちろん大人だけでなく子どもも五感で楽しめる構成になっています。日本の酒蔵資料館の多くが酒の製造過程の紹介に留まっているのと好対照といえます。以前デービット・アトキンソンさんが著書で「日本の文化資源は規模や派手さに欠けるため、その魅力や奥行きを外国人客に伝えるには、いっそう丁寧にプレゼンテーションが必要だ」と指摘していたことと重なります。「作り手視点」の発信ではなく、「受け手視点」のコミュニケーションが不可欠なのです。そのような視点をお持ちの千葉先生が参画されている「日本酒学センター」は、非常に期待できると実感した時間でした。

 
 
 

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