top of page
検索
  • 執筆者の写真admin

次世代エリマネ(TCD)の時代④ Town Contents Development:街のコンテンツ価値創造の基本方針

よく「まちづくり」の現場から「街の情報発信が不足している」という課題を耳にしますが、相対評価ができていないと認識してしまいます。2020年度のデータ流通量は数千億ギガバイトという膨大な情報洪水の状況です。個人のこだわりや手法を羅列して発信するだけでは、どれほど大量に情報発信したとしても、他の担い手との違いも分からずネタ切れし、効果が現れないのは当然と認識すべきです。【個の魅力はグルーピング&体系化】しないと受け手に伝わらないのです。

私は「街づくり」という言葉も嫌いです。みんなで繋がって街のことを考える活動の総称になっているからで、ワークショップなどを開催して、みんなで街の魅力を再発見し、課題を共有することがゴールになってしまっています。街の活性化にはもっと自律的な経済圏を形成する思考が必要です。その意味で本来の意味の都市経営やタウンマネジメントが必要なのだと考えます。芸能事務所におけるマネジメントとは、タレントの才能を発掘し磨き上げ、楽曲を提供してライブ活動で集客し、メディアに出演して知名度を高め、CDなどのコンテンツを販売し、テレビ広告料などで収益を積み上げていく一連の価値化プロセスを指しています。街にもこのような思考やプロセスが必要なのではないでしょうか。例えば①テーマ性のあるイベントを開催で特徴化を図る。②メディアとの連携で知名度向上&ブランディングする。③地域だけでなくファン・コミュニティを形成する。④企業タイアップやスポンサードを得る。という流れが想定されます。

欧州サッカーのビジネスモデルはスタジアムの観客チケットを柱とした「集客ビジネス」ではなく、コンテンツをストックし有償提供する「コンテンツビジネス」に移行しており、さらにブランドビジネスを標榜している状況です。

街でイべントを開いて集客し飲食消費などから賃料を得て、その一部を共益費にあてる「集客型」だけでなく、街の魅力をオンラインを通じて発信し、都市外の地域・企業のコミットから収益を得る「コンテンツ型」を志向すべきです。「Town Contents Development:街のコンテンツ価値創造」という視点が必要なのです。

最新記事

すべて表示

【内容】 道路に関する規制 法律よりも周囲の理解 ほこみちの可能性 1.道路に関する規制 ウォーカブルな街を展開する際の規制として、道路の場合は「道路法」と「道路交通法」があります。 それぞれの「禁止行為」「許可や免許などの手続き」について規制されています。 道路交通法第76条「何人も、交通の妨害となるような方法で物品をみだりに道路においてはならない」とあります。 具体的には歩道の真ん中にテーブル

【内容】 古来、「道」は生活の場だった 戦後のモータリゼーションによる変化 再び「ウォーキング」の奨励 1.古来、「道」は生活の場だった 「ウィーカブル」を考えるために「道」についての、沿革を整理します。 江戸時代、100万人の人口を抱えた江戸の街は、諸藩の武士や出稼ぎ労働者などが集まり、男女比が8:2と極端な男性偏重の社会でした。 江戸で暮らすシングル男子を最大顧客にして、「棒手振り」と言う移動

【内容】 ウォーキングが心身にもたらす効能 健康とウォーキングに関する知見 その他の効用 1.ウォーキングが心身にもたらす効能 (一社)日本ウォーキング協会によると、ウォーキングの健康面における効果として、下記の9つが挙げられています。 心肺・血管強化:酸素摂取量が増え、血液を浄化し、心臓血管病などを防ぐ。 メタボ予防改善:体脂肪を減らし、代謝を促し、内臓脂肪症候群を防ぐ。 悪玉追放:悪玉コレステ

bottom of page