top of page
検索

次世代医療モールの時代⑥ 医療マーケティング②

執筆者の写真: adminadmin

実は医療施設におけるマーケティング視点での差別化競争はバブル期にもあったのです。その際には「健康」は付加価値として注目され、ホテルや病院、スポーツクラブなどに併設され、ゴージャスなインテリアで自由診療中心のメディカルブティックなどが提案されていました。現在でも医療マーティングというと①医療の質②アメニティ③人的サービスの三要素のうち②アメニティや③人的サービスに重きが置かれ、ともすると本質的な①医療の質よりも付加的なサービスが重視される傾向にあります。次世代の医療モールとして抜本的に見直す必要があるのは「医療サービスの質」ではないでしょうか。基本的に保険対象医療の範囲では、医師の技術料に差がつくことはありませんから、単純化すると高賃料の立地で高回転(長時間)運営をするか?住宅地などで住居併用施設を活用し、ローコスト&ローオペレーションをするか?しか選択できない訳で、都市型医療モールでは前者を選択されることになります。都市型医療モールが「プライマリーケアに徹する」という位置付けを踏まえると、ここで求められる技術力とは初期の検査力であり診断力になり、高度医療機関との連携力になります。さらに早期診断の有効性を鑑みると、通勤・通学の道すがらや買い物のついでなど、できる限り「気軽に立ち寄れる」立地と雰囲気が有効です。これらの施策を実施した上で、集客のため医療技術の向上に励む研修の仕組みを作り、技術力評価の可視化も有効です。これまでの医療モールのように開業医が寄り合い、受付や待合室の共有化するというレベルではない「共同での取り組み」が求められる時代です。次世代の都市型医療モールには一連の施策最適化に向けたマネジメントが必要なのです。


最新記事

すべて表示

道の駅の歴史と沿革 シン・道の駅 ③

【内容】 「道の駅」という発想 「道の駅」の沿革 「道の駅」第三ステージ     1.「道の駅」という発想 今は馴染みのある「道の駅」という名称ですが、その発端は1990年1月に広島市で開催された「中国・地域づくり交流会」で、参加者から...

道の駅とは シン・道の駅 ②

【内容】 道の駅とは 道の駅の整備状況 道の駅の方向性     1.道の駅とは 道の駅とは、一般道路におけるサービスエリア的機能を備えた公設民営施設です。 市町村もしくはそれに変わる公的な団体が設置する施設で、道路を利用する人が気軽に立ち寄れ、快適で安全な道路交通を提供する...

今 なぜ「道の駅」なのか? シン道の駅 ①

【内容】 登録件数1200ヵ所を突破したヒット施策 進化する道の駅 「道の駅」のあり方検討     1.登録件数1200ヵ所を突破したヒット施策 郊外の幹線道路をいくと、よく見かけるようになったのが「道の駅」です。 「道の駅」とは一般道路に整備された「高速道路のサービスエリ...

Comentários


bottom of page