top of page
検索
  • admin

次世代医療モールの時代⑩ 街のプライマリーケア・インフラをめざして

商業施設との連携だけでなく、次世代医療モールが様々な身近な場所で初期診療機会を提供することができると、コンビニエンスストアと同様の社会インフラになります。コンビニは初期には都市部の徒歩商圏立地を中心に展開し、その後ロードサイドや住宅地の中商圏立地において駐車場を備えたタイプを整備していきました。さらに駅ナカやオフィスコンビニなどでも独自の業態を開発してきました。コンビニは通勤前の朝食やお昼のランチ購入だけでなく、通勤や通学の帰りに「なんとなく立ち寄れる」存在になっているのではないでしょうか。コンビニは滞在時間10分以下のお客1日平均800人に利用してもらうことによって、周辺の個人商店よりも圧倒的な月坪収益を生み出しています。次世代医療モールも同様に、都市におけるプライマリーケアに関する技術と情報とに磨きをかけることによって、個人クリニックなどとは異なる事業性が可能になるのではないでしょうか。同様に郵便・公共料金サービスやカフェ、トイレまで取り込んだコンビニをベンチマークにして、さらに「街に溶け込めないか」それぞれの立地に合わせた厳選された診療サービスを提供し、できるだけ気軽に立ち寄りたくなる機能を付加にトライしていくべきだと考えます。

国民医療費の3割を超えると言われる生活習慣病の予防のためにも、街のプライマリーケア・インフラは有効です。毎日通うと健康になれるクリニック監修オフィスや、仕事もできるヨガスタジオ&クリニック、タニタ食堂との連携で健康ホテルが運営できても良いと思います。さらに今後はヘルスケア・サービスと連携した日常的かつ継続的な診断や検査になると考えます。個人的には将来的に「生きがい」などのメンタルヘルスを含めた、プライマリーケア・インフラの構築を望みます。「幸福最大化社会の実現」という都市の価値の一翼を担う分野であると期待します。



最新記事

すべて表示

【内容】 ヨガの可能性 遊んで仕事もできるヨガスタジオ ヨガ・ライフへの展開 1.ヨガの可能性 身体性を拡張するためのもう一つの都市施設が「ヨガ・プラス」の提案です。 東洋哲学としての仏教は、身体性実践主義として体系化されているのですが、現代の日本においては、どうしても「宗教=怪しさ」が付き纏い敬遠されてしまいます。 マインドフルネスが持て囃されたのも、禅的要素から、宗教色を削ぎ落としたからではな

【内容】 身体性が失われる都市環境 「身体ルネサンス」スタイルの重要性 「身体ルネサンス」ための生活プラットフォーム 1.身体性が失われる都市環境 これまでの論点を整理すると以下の5点になります。 都市の「脳化社会」化と、無思考社会の弊害 「身体性」を生かした「実践・知覚・学習」こそが、AIとの差異。 身体性の再生には、東洋的な身体性実践主義の見直しが有効 五感、特に触覚的な質感を失った現代都市

【内容】 欧米で拡大する亜―バンファーミング アーバンファーミングの作り方 アーバンファーミングの効用 1.欧米で拡大するアーバンファーミング 身体性を拡張する施設として提案するのが「アーバンファーム」です。 ビルの屋上やベランダを活用した農園なのですが、大都市でも3階以上になると排気ガスの影響も少ないといわれ、パリやニューヨークなど世界の都市で増加中です。 特にパリでは、将来的には100ヘクター

bottom of page