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海外事例 ライブミュージアム ③

【内容】

海外には音楽系の博物館が多数存在します。

ネット検索による調査ですが、7施設の概要を整理します。

  1. ウィーン楽友協会資料館

  2. パリ・オペラ座

  3. パリ音楽博物館

  4. ボローニァ国際音楽博物館

  5. グラミー・ミュージアム

  6. MoPOP@シアトル

  7. アバ・ザ・ミュージアム

 

 

1.ウィーン楽友協会資料館

楽友協会は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地として知られる「黄金のホール」を持つ音楽施設です。

ほぼ毎日コンサートが開催されている事に、驚かされるとともに、クラシック音楽ファンの層の厚さを感じます。

資料室には、ベートーヴェンやシューベルト、ブラームスなどの大作曲家の自筆楽譜や往年の大指揮者の楽譜など、演奏家や音楽学者にとって貴重な資料が多数所蔵されています。

この「音楽の殿堂」では、ほぼ毎日英語とドイツ語による45分のガイドツアーが催行されています。

 

2.パリ・オペラ座

パリの中心地にあるガルニエ宮のオペラ座は、大階段、テラス、グラン・ホワイエ、図書館、劇場内など、建築的価値と芸術的価値の結晶のような施設になっています。

ウィーンの楽友協会と同様に、資料館(図書館)が併殺されているだけですが、ツアーや一般見学を受け入れており、その王宮のような絢爛たる意匠を見るだけでも十便に楽しめるため、多くの観光客が訪れています。

 

3.パリ音楽博物館

パリのラ・ヴィレット地区にあり、国立高等音楽院やコンサートホールに併設された博物館です。

5階分はある広い展示スペースには、17世紀から現代までの楽器が時代別に展示されています。

オーディオガイドでは、解説だけでなく、展示してある各楽器の音色や演奏を聴く事ができます。

チェンバロがどのように進化してピアノにつながってきたのかの歴史を、本物の楽器を見ながら確認できます。

 

4.ボローニャ国際音楽博物館

貴族の屋敷を活用した博物館で、モーツァルトやヴィヴァルディなどの偉大な音楽家の足跡を、楽譜や肖像画をはじめとする多彩なアイテムによって、存分に辿る事が可能になっています。

数多くの音楽関連資料や楽器が展示され、古典音楽やオペラに関する歴史と伝統を感じる事ができるとされています。

 

5.グラミーミュージアム

毎年グラミー賞が開催されるロサンゼルスの会場に、隣接して開設されたミュージアムで、グラミー賞の歴史を専門的に扱っています。

楽曲創作からレコーディング技術といった音楽作品の完成に至るまでの制作過程やグラミー賞の歴史など、あらゆる形の音楽関連資料が展示されています。

歴史的な音楽資料をはじめ、ライブのステージ裏、タッチスクリーンを操作して、全てのジャンルの音楽を視聴する事が可能です。

また録音ブースで、音楽家やプロデューサーから商用サウンドトラックの制作について学んだ後、既存の曲に自分の歌やラップなどを録音・リミックスして、オリジナル作品を制作することも可能です。

シアターでは定期的に講演やセミナー、教室、会議が開催されています。

 

6.MoPOP @シアトル

EMP(エクスペリエンス・ミュージック・プロジェクト)と題されたポップカルチャーの博物館です。

ダウンタウン近郊のランドマーク「スペースニードル」に隣接して建てられフランク・O・ゲーリー設計の個性的な外観を持っています。

館内では、吹き抜け部の天井まで届くギターのタワーが目を惹きます。

ジミ・ヘンドリクスやニルヴァーナなど、シアトル出身のロックスターの楽器や衣装、自筆の手紙などの貴重なアイテムが展示されています。

他にもロックやポップスの歴史や文化を垣間見れる数々の資料が豊富に揃っていたり、たくさんの楽曲を視聴したりして楽しめます。

「サウンドラボ」では、ヴォーカル、ギター、キーボード、ドラムなどをレッスン付きで演奏できますし、「オン・ステージ」ではスポットライトを浴びながら、擬似ライブ体験も楽しめます。

 

7.アバ・ザ・ミュージアム

「ダンシング・クイーン」や「マンマ・ミーア」などの世界的なヒット曲を持つABBAの博物館で、年間70万人の入館者を誇る、ストックホルムの人気観光スポットになっています。

アバの生い立ちやライブコンサートの軌跡などについて、上映されているのはもちろん、衣装や記念品をガラスの箱に展示するのではなく、アバの控え室やバンドのレコーディングスタジオを再現したり、煌びやかなステージ衣装が展示されています。

オリジナルのトラックをリミックスしたり、「五人目のメンバー」というコーナーでは、仮想の衣装を試着して、ホログラムステージで、メンバーと一緒にパフォーマンスすることも可能です。

 

欧米では、音楽ホールの建築的価値そのものを楽しむプログラムになっていたり、音楽に関する文化的関心の大きさを背景に、連日開催される公演を軸にして、楽譜や楽器の体型的な展示による日常的な集客・賑わいが実現されています。

また積極的なステージ体験も設置され、利用されています。

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