top of page
検索
  • 松岡 一久

脱・同質化競争の必要性

昨日 FIACS全体会議で ATカーニー日本法人会長の梅澤高明氏に講演頂きました。「都心の様々な都市開発プロジェクトのほとんどが収益源のオフィスを中心に商業施設を複合させ、特区対応のイノベーション施設を付加するというメニューになっている」という指摘でした。都市開発関係者のほうでは各プロジェクトごとに他とは違うコンセプトを案出し、それに即した建築デザインと施設計画を工夫しているつもりでも、「外から見ると」ほどんど違いがわからない典型的な「同質化競争」に終始しているわけです。著書「NEXTOKYO」の渋谷円山町のラブホ・リノベや原宿カワイイ・コンシェルジュ、秋葉原ガジェット工房などのビジュアルを例に「クリエイティブシティ」「テックシティ」「フィットネスシティ」などのコンセプトを説明いただきましたが「各エリアの歴史・文化を上手く更新して連携していく開発スタンスが必要だ」という主旨でした。都市開発を考える際の市場調査9割、歴史文化1割程度の労力配分を大きく見直す必要があるようです。より近代的・効率的な新興国都市と比較しての競争力を備えるためにはスペックだけではなく、日本及び地域独自の歴史文化に関するより深い調査・洞察、ネットワークを踏まえた「ストーリーを纏わせる」必要があるようです。FIACSの本年度の活動方針である「特区メニューの拡張」の方向性を考える上でも非常に示唆に富む講演でした。

最新記事

すべて表示

【内容】 消費経済ルールではない関係性づくり 静脈系の価値提供で「半分になった世界を取り戻す」 身体系プラットフォームで、都市も社会も変わる 1.消費経済ルールではない関係性づくり 都市の街並みは美しくなったのですが、その反面、道端の屋台はそのほとんどが取り締まられて姿を消してしまいました。 路上ライブ・ストリートダンスや大道芸などのパフォーマンス行為は規制の対象となり、予め設定されたスペースでの

【内容】 ヨガの可能性 遊んで仕事もできるヨガスタジオ ヨガ・ライフへの展開 1.ヨガの可能性 身体性を拡張するためのもう一つの都市施設が「ヨガ・プラス」の提案です。 東洋哲学としての仏教は、身体性実践主義として体系化されているのですが、現代の日本においては、どうしても「宗教=怪しさ」が付き纏い敬遠されてしまいます。 マインドフルネスが持て囃されたのも、禅的要素から、宗教色を削ぎ落としたからではな

【内容】 身体性が失われる都市環境 「身体ルネサンス」スタイルの重要性 「身体ルネサンス」ための生活プラットフォーム 1.身体性が失われる都市環境 これまでの論点を整理すると以下の5点になります。 都市の「脳化社会」化と、無思考社会の弊害 「身体性」を生かした「実践・知覚・学習」こそが、AIとの差異。 身体性の再生には、東洋的な身体性実践主義の見直しが有効 五感、特に触覚的な質感を失った現代都市

bottom of page