検索
  • 松岡 一久

脱・同質化競争の必要性

昨日 FIACS全体会議で ATカーニー日本法人会長の梅澤高明氏に講演頂きました。「都心の様々な都市開発プロジェクトのほとんどが収益源のオフィスを中心に商業施設を複合させ、特区対応のイノベーション施設を付加するというメニューになっている」という指摘でした。都市開発関係者のほうでは各プロジェクトごとに他とは違うコンセプトを案出し、それに即した建築デザインと施設計画を工夫しているつもりでも、「外から見ると」ほどんど違いがわからない典型的な「同質化競争」に終始しているわけです。著書「NEXTOKYO」の渋谷円山町のラブホ・リノベや原宿カワイイ・コンシェルジュ、秋葉原ガジェット工房などのビジュアルを例に「クリエイティブシティ」「テックシティ」「フィットネスシティ」などのコンセプトを説明いただきましたが「各エリアの歴史・文化を上手く更新して連携していく開発スタンスが必要だ」という主旨でした。都市開発を考える際の市場調査9割、歴史文化1割程度の労力配分を大きく見直す必要があるようです。より近代的・効率的な新興国都市と比較しての競争力を備えるためにはスペックだけではなく、日本及び地域独自の歴史文化に関するより深い調査・洞察、ネットワークを踏まえた「ストーリーを纏わせる」必要があるようです。FIACSの本年度の活動方針である「特区メニューの拡張」の方向性を考える上でも非常に示唆に富む講演でした。

最新記事

すべて表示

Beyondコロナ16 都市をアップデートする覚悟

「泰平の眠りを覚ます上喜撰、たった四杯で夜も寝られず」 これは江戸末期の黒船襲来を題材にした狂歌です。 もちろん現在は泰平とは言えませんが、非常に今日的な状況を言い当てていると考えます。 コロナショックは未だ治療薬やワクチンが開発されない為、集いや交流という「都市文明」の否定につながるのではないかと危惧されていますが、様々なビジネス分野の方達との対話で見えてきたものは、コロナショックがこれまで日本

Beyond コロナ15 「ディベロッパー思考からの転換」

コロナショックに伴い噴出したさまざまな課題が「実は平成の30年間先送りにしてきた懸案事項であった」という認識を元にすれば、取るべき方向は明確で「リアル&オンラインのハイブリッドの推進」とそれに伴い可能性の広がる「日本バリューの見直し」の2つになります。「これからどうなると思いますか?」という他力本願姿勢ではなく、これを革新機会として都市開発事業は従来のハードなハコ貸し業からソフト・ハードの融合した

Beyond コロナ14「ハイブリッド化による日本の魅力開花」

コロナショックを経て日本の都市機能がアップデートされることにより、働く場、住む場、遊ぶ場の自由度と選択の幅が広がると共に、様々なリアル&オンラインの相乗効果が期待されます。 オンライン[情報]×リアル[人・場・街]が[ストーリー、感動、価値]につながるスパイラルを生み出します。 リアル&オンラインだからいろいろなアイディアの小商い、イベントが可能になります。 オンラインでの予行演習を経ることで、マ

©2018 ENERGY LABO ALLRIGHTS RESERVED.