検索
  • 松岡 一久

街のコンテンツ(横丁文化)の継承①

都市開発・街づくりに関するハード&ソフト関係者が集う私たちの研究会での今年度の関心事は「横丁文化の継承」です。


これまで都市再開発に伴い既存の横丁的な小規模店舗群を一掃し、高度利用を進めてきた事への反省も含めて、街のコンテンツとして継承すべき「価値と方策」の研究を進めようとしています。

昨今、新宿ゴールデン街や吉祥寺ハモニカ横丁を含め、都内に点在する横丁がオジさんだけでなくビジター女子やインバウンド客に人気です。

新型横丁も生まれ「横丁ルネサンス」というトレンドワードも生まれています。

私たちは単なる昭和レトロに対する「ノスタルジーだけではない引力」が横丁文化に内在し、これからの都市開発に欠かせない要因に成ると認識しています。

根底にあるのは「横丁は生業の現場だ」と考えます。

それが無味乾燥とした都市空間における非日常な安全地帯として注目を集めているのではないでしょうか。

テーマパーク的に表層を真似るのではなく、生業の現場を支える「経済&スケール&関係に関する特区」としての仕組みが必要なのだと考えます。


次回以降に具体化方策についての仮説を展開していきたいと思います。

最新記事

すべて表示

都市開発において非常に重要な役割を担う低層部の「街ぎわプレイス」ですが、通常は総合設計制度などを活用するために公開空地として計画されます。 営利利用が認められない為に、ビル風が吹き抜ける寒々しい公開空地がほとんどではないでしょうか。最近になって、公開空地のあり方について議論され始め、ランチタイムにキッチンカーが営業していたり、外向きのカフェが設けられる事例も見られますが、その場所をどのように活用す

都市開発において当然ですが「建築のあり方」は特に大切です。 ですから設計コンセプトの手がかりとなる「企画・構想(開発)コンセプト」を明確に示す必要があるのですが、逆の流れになっているのが現状ではないでしょうか。 開発プロジェクトは「取り敢えずボリュームスタディしてみる」と称して主要用途を容積率一杯に作った計画からスタートします。何度か、このボリュームスタディを目にしている内に、プロジェクトチーム内

私たちは、コンセプトの抽出にあたって、共創ワークが不可欠だと考えます。共創ワークとは、プログラムに沿った関係者とのグループディスカッションを指します。 共創ワークでコンセプトそのものは抽出できませんが、その前提となる「目指すべきゴール」「現状と事業条件」などの共有を通じて「課題」が明確になります。それに加えて「地域の潜在性・自分達の DNA」の再認識プロセスが非常に重要です。 これまでのように、マ