検索
  • 松岡 一久

街のコンテンツ(横丁文化)の継承①

都市開発・街づくりに関するハード&ソフト関係者が集う私たちの研究会での今年度の関心事は「横丁文化の継承」です。


これまで都市再開発に伴い既存の横丁的な小規模店舗群を一掃し、高度利用を進めてきた事への反省も含めて、街のコンテンツとして継承すべき「価値と方策」の研究を進めようとしています。

昨今、新宿ゴールデン街や吉祥寺ハモニカ横丁を含め、都内に点在する横丁がオジさんだけでなくビジター女子やインバウンド客に人気です。

新型横丁も生まれ「横丁ルネサンス」というトレンドワードも生まれています。

私たちは単なる昭和レトロに対する「ノスタルジーだけではない引力」が横丁文化に内在し、これからの都市開発に欠かせない要因に成ると認識しています。

根底にあるのは「横丁は生業の現場だ」と考えます。

それが無味乾燥とした都市空間における非日常な安全地帯として注目を集めているのではないでしょうか。

テーマパーク的に表層を真似るのではなく、生業の現場を支える「経済&スケール&関係に関する特区」としての仕組みが必要なのだと考えます。


次回以降に具体化方策についての仮説を展開していきたいと思います。

最新記事

すべて表示

共感人口の参考になる関係人口の創出方策については、明治大学の小田切徳美教授によって「人」、「場」、「仕組み」の観点から整理されています。 「人」は地域の人と関係人口を結びつける役割を果たす「関係案内人」や中間支援組織等のことで、拠点の場所に関わらず都市側及び地方側の両方の視点を持ち、地域を客観的な視点でみることが可能な人であり、偶発性を装いながら必然性をデザインする場の「編集人」とされています。関

共感人口の参考例として関係人口の規模感について整理します。2021年にブランド総研が行った関係人口の意識調査によると、都道府県で最も関係人口が多いのは福島県で1229 万人となりました。これは福島県の居住人口(約 182 万人)の 6.8 倍にあたります。次いで沖縄県の 950 万人、北海道の 756 万人と続きます。この調査では関係人口は大きく 2 つの層から構成されると定義されています。ひとつ

都市における「共感人口」を検討するために、そもそもの関係人口の定義や規模感、創出施策を整理します。 関係人口とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、「地域や地域の人々と多様に関わる人達(人口)」を指します。2016年に雑誌「ソトコト」編集長の指出一正著「ぼくらは地方で幸せを見つける」、2017年の田中輝美著「関係人口をつくる」などで提唱された概念です。2017年には総務