検索
  • 松岡 一久

街のコンテンツ(横丁文化)の継承⑤

これまで横丁文化を継承するための3要件などについて述べてきました。


手間をかけて「横丁文化を継承する効用」とは何でしょうか?単に昭和レトロ風のノスタルジーに浸れるということではなく、


①真の地域活性化への寄与:地域活性化の3段階。まず経済的な活性化、第2に活発な人的交流による活性化、最後に愛着・誇りなどシビックプライド的活性化。横丁文化の継承は第1段階だけでなく、第2第3段階の活性化への寄与が想定されます。


②公開空地などの集客魅力化:快適でも賑わいに欠け、ランチ対応のキッチンカー程度でしか利用されなかった公開空地において「博多屋台街」のような観光来街を含む集客環境化を図ります。


③創造性向上:創造力は個と個、個と場の間に生まれると言います。生業現場としての横丁の多様性こそ創造インキュベーション適地と言えます。


④さらに飲食だけでなく教室、工房、スタジオ、ギャラリーなどの展開を想定することにより、本業と生業とのWワークを踏まえた「ネオ町人」の育成も期待されます。


職人気質の日本人独特の「こだわり生業」が街の至る所で表現・交信していくことは、日本全体の元気化・魅力化につながると考えます。

最新記事

すべて表示

都市開発5.0 Beyond コロナの都市づくり50のヒント⑸ MaaSによる都市革命

Ⅰ MaaSの現在位置 /Ⅱ 都市が変わる /Ⅲ 街路が変わる Ⅰ MaaSの現在位置 私たちの研究会においてモビリティ研究の第一人者である牧村和彦氏(一社 計量計画研究所理事)に登壇いただきました。欧米での最新動向として、まず2020年秋からのGoogleによる自動運転タクシーの商用サービス@アリゾナや、アマゾンによる自動運転バス@カリフォルニアの事例が提示されました。東南アジアのグラブやUb

都市開発5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント ⑷ 次世代の都市評価指標づくり

ⅠBeyondコロナの都市評価指標の必要性 /Ⅱ 生活圏の幸福論 /Ⅲ 評価指標の考え方と効用 1Beyondコロナの都市評価指標の必要性 コロナショックを経てリアルな出社、会議、さらには「リアル都市の価値」が問われていると考えます。ダボス会議における「グレートリセット」の議論の象徴されるように、現代都市の基本原理である「集積による経済合理性」が根本的に見直されているからです。 現状の都市に関する

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくりヒント50 ⑶ソシオ・マーケットプレイス構想

Ⅰ 都心商業施設の次の一手/ Ⅱ 共創型マーケットプレイスの考え方/ Ⅲ ソシオマーケットプレイスの事業と効用 1 都心商業施設の次の一手 コロナショック以前から減衰傾向にあった都心商業施設の売り上げは、外出自粛や営業時間制限、そして何よりもテレワークの浸透に伴う通勤者の減少によって、大打撃を受けています。買い物行動では衝動買いが8割、滞留客は客単価4割アップという定説があり、都心商業施設は集客・