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  • 松岡一久

街のコンテンツ6

横丁を継承する際に私たちが気をつけたのは、横丁が「既得権の保護」に止まらない仕組みでした。

余剰容積の移転などの特例を誘導するには、単に防災対策して横丁を残すだけではない「新しい価値を提供」する必要があるはずです。

いくつかの例を検討しました。


①新しい飲食業のインキュベーション施設として位置付けてみます。横丁の前身である場合が多い闇市は、戦後復興期に飲食業を立ち上げた人たちの集まり。まさに食のインキュベーションだったのです。

②「イノベーションラボ」という位置付けも考えられます。企業がオープンイノベーションのために様々な共創スペースを運営していますが、集いの輪が中々広がらないのが実情です。

横丁に集う人たちの多様性とフラットな関係性はイノベーションの場にピッタリです。

日替わり店長になったり、早めの時間(ハッピーアワー)のビジネスピッチ開催なども面白いと思います。

③「ライフワーク舞台」としての位置付けも魅力的です。

人生100 年時代に対応し、今後増えていくと想定される「一億総副業社会」の到来を踏まえ、本業(ライスワーク)と併行する副業(ライフワーク)が育まれると思います。

趣味と実益を兼ねたライフワーク舞台の存在はwell-being な働き方の実現に寄与すると考えます。

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