top of page
検索

街歩きを促すサービス 遊歩都市 ⑧

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2023年12月8日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. 「長崎さるく」の工夫

  2. 街の「人財」の見える化プラットフォーム



1.「長崎さるく」の工夫

街歩きを促す代表的なサービスとして「観光ツアー」がありますが、仕組み化の好事例として、「長崎さるく」を取り上げます。

「さるく」とは、街をぶらぶら歩くという意味の長崎弁です。

「長崎さるく博」は、2006年4月〜10月まで開催された「日本初の街歩き博覧会」で、7ヶ月の期間中に、400人の「さるくガイド」が街を案内し、776万人の観光客を集めました。

特筆すべきは、博覧会終了後も、「さるくガイド」が定着し、「遊、通、学、食」の4種類にメニュー化されて、継続していることです。

2,000〜5,000円程度の有料ガイドコースでは、それぞれのガイド自身のものの見方や感じ方、考え方が、編集力になり、同じコースでも、ガイドによって違う店・人との出会いや場面が設定されるため、リピーターが多いと言います。

「長崎さるく博」プロデューサーの茶谷幸治氏は、「これからの街歩きガイドには、コネクターとしての役割が求められる。単なる道・店案内ではなく、個人の体験として語ることで、見方、感じ方が伝わるように、ヒト・コト・モノをつなげる事が大切だ」とコメントしています。


2.街の「人財」の見える化プラットフォーム

さるくガイドのように、「半プロ」的な立場とスキルに至らなくても、そこで活動する「人」を資源化するプラットフォームがあれば、魅力的な街歩きサービスになります。

会社勤めしていたり、飲食店を経営していたり、街の人たちは、様々な「本業」活動を行なっていますが、一方でそれぞれが何らかの「得意」や「興味」を持っているのではないでしょうか。

「学生時代に野球をやっていた」「お弁当作りが得意」「昆虫を飼うことが好きだった」等などです。

これらの得意や興味を「体験提供」という形で見える化できるかを考えます。

まさに街の「人財」の見える化です。

とはいえ日本人独特の「謙虚さ」から、「いやぁ〜。私くらいのレベルでは、他人様に教えるなんてとても無理です」という反応がほとんどだと思います。

しかし100人相手では緊張してしまいますが、5人相手であれば、同好の仲間として楽しめるのではないでしょうか。

少なくとも「初心者への手解き」や「街のビギナー向け〇〇巡り」であれば可能なはずです。

そして実際にやってみると、自分の知識や技量の再確認にもなりますし、色々な気づきや出会いがあって結構楽しいことが実感できるものです。

具体的には「aini」などの体験提供プラットフォームを利用して「〇〇を楽しむ会」「〇〇体験ツアー」を開催していくことが現実的です。

自分推しの飲食店を梯子する「〇〇街飲み歩きビギナーツアー」なども面白いと思います。普段はバラバラに活動する「〇〇体験」を「街の文化祭」などの名目で定期的に一斉開催すると、様々な形で街を楽しむ人たちを、一堂に見える化でき、新たなつながりが生まれる機会にもなります。

街の人財を見える化出来るプラットフォームがあると、街歩きが格段に、楽しくなると考えます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
事業価値 マインド・メイキング ⑨ -「共感」を経済のエンジンに変える都市開発モデル-

【内容】 第1章 共感を中心に据えた新しい経済構造へ 第2章 3つの収益ドライバー:会員・推し活・ブランド価値 第3章 共感が循環する持続型都市経済モデルへ   第1章 共感を中心に据えた新しい経済構造へ これまでの都市開発は、テナント収益や物販売上など、従来型の商業収益を基盤としてきました。しかし、成熟社会において人々の消費行動は大きく変化しています。 物やサービスを「便利だから」「安いから」で

 
 
 
方策3:時間プログラムの設計思想:マインド・メイキング ⑧ - 季節とともに生きる都市のリズム -

【内容】 第1章 時間の流れをデザインするという発想 第2章 季節と共に育つプログラムの仕組み 第3章 「再来訪」が生み出す都市の持続可能性     第1章 時間の流れをデザインするという発想 マインド・メイキングの考え方では、建物や空間の形だけでなく、「時間の流れ」そのものをデザインすることが大切だと考えます。 都市や施設は、一度完成したら終わりではなく、人々が訪れ、過ごし、また戻ってくることで

 
 
 
方策2:体験導線の設計 マインド・メイキング ⑦ -「気づき→学ぶ→行動→推す」が生み出す共感の循環-

【内容】 第1章 体験を通じて理念を“生きた価値”にする 第2章 「気づき→学ぶ→行動→推す」の四段階の意味 第3章 共感の循環が生み出す都市の新しい力     第1章 体験を通じて理念を“生きた価値”にする 現代の都市や施設では、どれほど立派な理念を掲げても、人々の心に届かないことがあります。 その理由は、理念が「読むもの」や「見るもの」にとどまり、実際に“体験する”形に変換されていないからです

 
 
 

コメント


bottom of page