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賑わい時間の延長 築地アップデート ⑦

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2024年9月19日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. 築地セレクト市場の開設

  2. 築地夜市の開催

  3. 「二毛作」化の検討

 

 

「築地」の課題である「賑わい時間の延長」ですが、単純に「営業時間を延長」すれば解決する訳ではありません。

本業の仲卸業の業務時間が、午前5時〜午後2時ですので、そのままの業態で営業時間を延長することは、店主達の体力を含めて体制的に現実的ではないからです。

既存店舗の負担を過大にすることなく、賑わい時間を延長する方策を検討する必要があるのです。


1.築地セレクト市場の開設

専門店の商材を、セレクトして道の駅で見られる直売所方式で販売する「セレクト市場」を作ってはどうでしょうか。

総合案内所及び休憩所あたりが候補になります。

直売所方式ですから、お店側は商材を搬入するだけで済み、負担も少なくお試し購買してもらえます。

お客側は、さまざまな商材が一堂に並ぶ中から、自分の好みに合わせて自由にピックアップして購入することが可能です。

午前中はプロ向けを中心に、各個店で対面販売してもらい、午後はセレクト市場でセルフ販売できるようになれば、各専門店の負担を抑えながら、一般客や観光客に向けても、幅広い時間帯での対応が可能になります。

後述するように、セレクト市場で購入した食材は、屋上に開設する炉端BBQで調理、飲食することが可能です。

 

2.築地夜市の開催

築地再開発に隣接し道路幅員も広い「波除通り」を活用して、「築地夜市」を開催し、週末の夕方〜夜の「賑わい時間の延長」を計画することも有効です。

商店街の直営により、江戸前風の飲食・物販屋台で構成し、周辺の建物及びブリッジなどへの提灯や、道路上の電飾により夜市を盛り上げます。

※中央区においては、日本橋室町の仲通りで、道路上空の装飾について実績があります。

築地夜市で購入した食材も、炉端BBQ で調理・飲食できるように運営します。

築地夜市と合わせて、築地の夜を楽しめる多彩なイベントを実施し、インバウンドを含めた幅広い集客を図ります。

  1. 波除神社「お月夜参り」

築地の鎮守の森である波除神社で、毎月旧暦15日を満月の穀として、「お月見参り」を検討します。  ※特別な御朱印も想定

  1. お座敷遊び体験@新橋芸者

日本有数の花街である「新橋」と連携し、近隣飲食店を活用した「お座敷遊び体験イベント」を検討します。

 

築地再開発との連携を見据えて、賑わい時間が延長されます。将来的には、「夜市エリア」の拡大も検討します。

 

2.「二毛作」化の検討

5万規模のスタジアムができると、イベントが開催される夕方以降や休日には、

大量の人が押し寄せます。

金曜土曜などの週末には「築地夕市」を開催しますが、それだけでは勿体無いのではないでしょうか?

朝が早い業態だけに直営での「築地夜市」の開催には限界があります。

この機会に、レンタル方式で「ナイトマーケット」を開催してはどうでしょうか?

もちろん翌朝の業務に支障が無いように、撤収時間と事後清掃とを厳格に管理する必要があります。

撤収性や保健所の対応などを考慮すると、「移動販売車」が現実的だと考えます。

2030年代を想定すると「電気自動車」になり、ちょうどトヨタが開発する「e-pallet」を和風アレンジすれば良いと考えます。

1台1万円として、30台が月間20日・年間240日稼働すると、年間7200万円の場所代が得られます。

築地再開発に対応した「賑わいの延長」と、東京のナイトエンタテイメントの提供を、収益を確保しながら実現可能です。

 
 
 

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