top of page
検索

輸出拡大に向けた工夫: SAKE UP ③

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2023年4月19日
  • 読了時間: 3分

【内容】

1.日本酒@ワインコミュニティ

2.日本酒のリデザイン

3.新しい飲食文化




1.日本酒@ワインコミュニティ

IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)を始めとして、世界の名だたるワイン・テイスティング大会の多くが、日本酒部門を設置しています。

世界中のワインコミュニティにアプローチすることで、繊細な日本酒の味が、評価されやすい状況になっています。

ワインと同等の高価格な日本酒を作って、ハイブランドのホテルやレストランに提供するスタイルが、定着しつつあるのです。

高級ブランド「SAKE HUNDRED」は、最も高価な古酒「現外」20万円を筆頭に、2〜3万円台をボリュームゾーンとした日本酒をラインナップしています。

和食レストランだけでなく、海外でも日本酒が買える小売店やネットショップが増え、裾野が広がってきています。

このような工夫の積み重ねにより、先に示したように平均輸出単価は、この10年で2倍以上になっているのです。


2.日本酒のリデザイン

ワインコミュニティにアプローチしていくため、海外で好まれる日本酒には、一定の特徴があるようです。

アルコールを抑えワインに似た味わいにすることによって、味付けが濃く脂質が多い西洋料理にも、合うように工夫しているのだといいます。

軽くてフルーティな日本酒が、人気の中心ですが、スパークリング日本酒も伸びてるようです。

「ドン・ペリニヨン」の醸造責任者だったリシャール・ジョフロワ氏が、「シャンパーニュ造りの手法を使って、世界で愛される日本酒を作りたい」として「IWA」という日本酒ブランドを立ち上げました。

2021年には、隈研吾氏設計によるIWAの酒蔵が、富山県白岩地方に完成しています。

日本酒のラベルを英文字にすることを始めとして、ラベルのデザインをフランスのアーティストに依頼したり、ワインボトルに充填する事例も出てきています。

輸出に向けた日本酒のリデザインです。


3.新しい飲食文化

飲食スタイルも、猪口やぐい呑みなどの伝統的な酒器よりも、ワイングラスで気軽に楽しむスタイルが定着しています。

ワインと同様に、食事とアルコール飲料とをペアリングするという消費文化(=マリアージュ)の提案も盛んです。

マリアージュは、レストランによって異なるメニューに応じて、多様な種類の商品需要を生み出しています。

またワインのように「アッサンブラージュ(=ブレンド)」による価値化も考えられます。ボルドーワインでは、メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンなどのいくつかの品種を混ぜ合わせることで、深みのある味わいを生み出すことが一般的です。

日本酒においても、先の「IWA」を始めとして、アッサンブラージュによる新しいブランドづくりの試みが生まれています。


日本酒の海外展開のためには、このような様々なトレンドと工夫を踏まえた、商品づくりと販売方法とが必要になってくると言うことです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
都市の文化史 人生観都市 ③

【内容】 第1章 都市文化史から見た都市の変化 第2章 現代都市が失ったもの 第3章 人生観都市という次の都市モデル 第1章 都市文化史から見た都市の変化 人類の歴史を振り返ると、都市は単なる建物や機能の集まりではなく、人々の価値観や人生観を映し出す存在でした。 古代から中世にかけての都市では、宗教、祭り、共同体、墓地、広場などが都市の中心にあり、人々は生と死を日常の中で感じながら暮らしていました

 
 
 
人生観都市の定義 人生観都市 ②

【内容】 第1章 人生観都市とは何か 第2章 人生観都市を構成する考え方 第3章 人生観都市が目指す社会と都市の姿 第1章 人生観都市とは何か 人生観都市とは、人が「どう生きるか」「どう老いるか」「何を残すか」といった人生そのものを支えることを目的とした都市の考え方です。 これまでの都市は、便利さや効率、経済成長を重視して発展してきました。働く、買う、移動する、消費するといった機能を高めることで、

 
 
 
今なぜ 人生観都市なのか? 人生観都市 ①

【内容】 第1章 成長社会型都市の限界 第2章 人生観の喪失と成熟社会の課題 第3章 人生観都市という新たな都市モデル 第1章 成長社会型都市の限界 これまでの日本の都市は、高度経済成長を背景に、「便利で効率的な都市」を目指して発展してきました。都市には、生産、消費、移動、情報、商業などの機能が集積し、生活を豊かにするためのインフラが整備されてきました。その結果、日本は世界でも有数の便利で安全な都

 
 
 

コメント


bottom of page