検索
  • 松岡一久

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(17) 都市型「外食」の再生

最終更新: 7月26日

Ⅰ 外食産業の危機 /Ⅱ 新しい業態イメージ /Ⅲ 再生へ向けた可能性と課題


Ⅰ 外食産業の危機

最も都市的な産業と言える外食産業は、今回のコロナショックにより深刻な打撃を受けた業界の一つです。東京商工リサーチの調べでは2020年の飲食店事業者の倒産件数は842件と過去最多で、2021年(1月〜5月)でも270件となり、特に居酒屋業態は大きなダメージ企業になっています。さらに消費者に対する今後の外食意向に関する調査でも「外食頻度が減る」と答えた割合は全体の7割に上っています。日本の外食産業は欧米に比べ参入障壁が低く自由度が高い業界環境と、法人による接待や飲みニケーション文化とを基盤にして、30兆円を超える市場規模の産業として伸びてきたのです。もちろん日本人の探求力ときめ細かな創意工夫とが重なり、多彩でレベルの高い日本の食文化を形成してきた訳ですが、その業界環境が一変したのです。

テイクアウトやデリバリーなど様々な業態を試みている店舗もありますが、適応できる立地は人通りの多い商店街路面店の一部であり、客数・客単価減とデリバリーによる経費増に苦悩しています。コロナ禍に伴うリモートワークの定着は、都心部における法人関連ニーズという根幹需要の見直しを迫っています。プライベートにおける「ハレの日」ニーズを狙い郊外移転など、先行きの見えない厳しい状況と淘汰の中で業態変革・再編を模索しているのです。


※以下【Ⅱ 新しい業態イメージ /Ⅲ 再生へ向けた可能性と課題】についてはnoteで購入いただけますと幸いです。

最新記事

すべて表示

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(23) 屋外空間マネジメント

Ⅰ屋外空間活用リテラシー / Ⅱ 屋外空間のマネジメント /Ⅲ 次世代の屋外空間づくり Ⅰ 屋外空間活用リテラシー パークマネジメントという言葉をよく聞くようになりました。成功例とされる「南池袋公園」は、改修前は鬱蒼と木が茂りゴミの不法投棄が絶えない、暗く危険な公園でした。それが芝生広場を中心に魅力的なカフェが隣接する明るい公園に一変したのです。この公園の影響で周辺地域はもちろん、池袋全体のイメー

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(22) ハイブリッド観光

Ⅰ インバウンド蒸発とオンラインという光明 Ⅱ 恋愛型から結婚型へ Ⅲ ハイブリッド観光対応 Ⅰ インバウンド蒸発とオンラインという光明 2020年は観光業界にとっては衝撃的な一年でした。コロナ禍によりインバウンド客は前年比99.7%減少し、GoToトラベルなど国内観光の支援事業も含めても、軒並み業績8〜9割減という状況でした。その直前までは2020年度インバウンド目標を4000万人に引き上げ、イ

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(21) 次世代のエンタメ機能

Ⅰリアル集客への制限 / Ⅱ オンライン連携の可能性 / Ⅲ ハイブリッド公演メッカ Ⅰ リアル集客の制限 エンタテイメント(以下エンタメ)産業もコロナショックで大打撃を受けた業界です。2020年度のライブ・エンタメ市場は対前年比約8割減の1306億円(ぴあ総研)にとどまりました。近年音楽業界では「ライブ公演」の魅力が見直され、市場も拡大を続けていました(2019年度6295億円)。首都圏ではホー