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都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(3) ソシオ・マーケットプレイス構想

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2021年6月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年7月26日

Ⅰ 都心商業施設の次の一手/ Ⅱ 共創型マーケットプレイスの考え方/ Ⅲ ソシオマーケットプレイスの事業と効用



1 都心商業施設の次の一手

コロナショック以前から減衰傾向にあった都心商業施設の売り上げは、外出自粛や営業時間制限、そして何よりもテレワークの浸透に伴う通勤者の減少によって、大打撃を受けています。買い物行動では衝動買いが8割、滞留客は客単価4割アップという定説があり、都心商業施設は集客・回遊施策によってその存在意義を発揮してきたのですが、ネットショッピングに代替され「売れなく」なり、在宅勤務に伴いわざわざ「来店しなく」なってしまったという状況です。通勤のついでに立ち寄って購入していたお客様が、わざわざ外出する必要を感じなくなった訳で、買い物目的で人を集めることが難しい時代になったと言えます。

都心商業施設のディベロッパーにとっては[交通利便性の高さ]×[売り場の集積規模]という成功の方程式が崩壊したわけです。

一方D2Cメーカー(オンライン製造直販企業)が急激に台頭してきましたが、競合が一気に増えオンライン情報だけでの差異化やオリジナリティの表現は至難となり、オンライン広告費用の高騰やリピート購入率の低下、そして大多数のお客様はやっぱり大手に流れがちという課題を抱えています。パルコの幹部によると「 D2Cメーカーにとって最も顧客獲得率が高い方法は商業施設への出店と言われる」ようです。

さらに生活者の視点で見るとネットショッピングは便利な反面、情報が平坦で選択肢が多すぎ「ネットでの選択疲れ」が顕在化し始めています。そして何より「ずっと家に篭りきりというのも息が詰まる」ため、「外出する口実」を求めているも現実なようです。

このような時代認識をもとに私たちは【ソシオ・マーケットプレイス】を提案します。これまでの「商品で人を集める」施設から「人で商品・メーカーを集める」施設への視点転換です。抜本的な変革スタンスで生み出される次世代の賑わい拠点のコンセプトです。



  • 以下 Ⅱ 共創型マーケットプレイスの考え方 Ⅲ ソシオ・マーケットプレイスの事業と効用 については note にて購入いただけます。



 
 
 

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