Ⅰコロナ禍を経たリアルオフィスの価値 /Ⅱ リアルオフィスに求められる役割と機能 /Ⅲ Beyondコロナの企業オフィス
1コロナ禍を経たリアルオフィスの価値
超成熟社会/働き方改革/デジタルシフトなどの社会動向が、コロナショックに伴う価値転換(移動価値/一斉価値/集積価値)によって変革加速されました。オフィスにまつわる変化としてあげられる①知識創造とイノベーションの促進、②DXの推進による生産性の向上③多様なワークスタイルの選択肢の提供④人を中心に置いた空間のデザインなどの兆候は、実は20年以上前から課題になっていたことばかりだと言われています。様々な理由によって進まなかったこれらの革新が、コロナ禍を踏まえて一気に推進を促されているというのが実情です。Beyond コロナ時代にはツイッター社やGMO などの新興企業だけでなく、 DNP、大和証券などのレガシー企業もリモートワークを継続すると発表をしています。「出社は週2〜3日」というハイブリッド出社を採用する企業が増えるのは間違い無いでしょう。
在宅勤務が可能なワーカー数は首都圏で全体5割程度だと言われます。その内の半数が入れ替わりで出社することを前提にすると、都心の企業オフィスのニーズは2〜3割減少する計算になります。実際には密になることを避けるためデスク間隔を1.5倍程度に開けてレイアウトしていくので、減少率はそれ以下に抑えられると考えられますが、面積以上に「企業オフィスの位置付けと構成」が変化すると考えます。「オフィスはワーカーが毎日集まる場所から、重要な会議や共同作業のためのミーティングスポットに変わる」(野口悠紀雄:早大名誉教授)のです。これからの時代は「出社がトピック」になります。リモートワークではなく「わざわざ出社」するのに相応しい企業オフィスが求められるのではないでしょうか。企業オフィスの執務スペースと会議スペースの比率、会議スペースの構成、機能などが大きく変化すると想定します。
【※ Ⅱ リアルオフィスに求められる役割と機能 /Ⅲ Beyondコロナの企業オフィス】についてはnoteを購入いただけますと幸いです。
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