top of page
検索

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(20) 食のコンテンツ戦略

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2021年7月27日
  • 読了時間: 2分

Ⅰ 食のコンテンツ化の必要性 / Ⅱ マチ食リーグの考え方 / Ⅲ マチ食リーグの効用


Ⅰ食のコンテンツ化の必要性

コロナ禍を経て飲食業態を中心に都心商業が苦境に立たされています。これまで会社帰りなど通勤の「ついで」に、立ち寄ってもらえる通過立地として、成立してきた飲食店や都心商業施設が、テレワークの浸透による通勤減で、「ワザワザ」行かなければならない目的立地になってしまったからです。これからは外出するにも帰りが遅くなるにも「理由」が必要になるのです。

「ワザワザ外出」というのは非常に大きなハードルと言えます。単に美味しい料理を準備してお客を待っているだけでは難しく、ワザワザ外出して足を向けてくれるお客を作っていく必要のある「創客・誘客の時代」になった認識すべきです。これまで「オレの作る料理が一番」「ウチの店がNo. 1」などと個店思考の強かった飲食業界ですが、他店との連携が不可欠だと考えます。カフェカンパニー代表の楠本さんは、「一店舗だけ、或いは飲食店だけではなく、飲食業をアートやテクノロジーを含めた、都市のコンテンツとして考える必要がある」と指摘されました。

個店を超えて街ぐるみで盛り上げる方策として、エリアマネジメント活動に期待が寄せられますが、集客力のある食関連イベントの開催が難しく、そもそもリアルに集客することそのものが懸念されて思うように活動できない状況です。さらに活動原資も心許ないエリマネ団体が殆どというのが現状ではないでしょうか? オンライン上で個店を紹介する工夫も見られますが、各店の食材のこだわりや調理レシピなどを公開しても、似たり寄ったりで見分けもつかず、すぐにネタ切れになってしまいます。

何とかオンラインを活かして創客・誘客につながる「食のコンテンツ化」が図れないか?

そんな状況を踏まえて「マチ食リーグ」を提案します。複数の飲食店がチームを作り、チーム同士がリーグ戦方式で料理対決していくのです。


※【Ⅱ マチ食リーグの考え方 / Ⅲ マチ食リーグの効用】につきましてはnoteを購入頂けますと幸いです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
日本的OSはどのように形成されたのか 日本的OS ④

【内容】 自然との共生から始まった「関係性の思想」 武家の倫理と共同体の協調 二重構造と現代的再評価     1.自然との共生から始まった「関係性の思想」 日本的OS──すなわち「空気を読み、相手を察し、秩序を保つ非言語的な社会システム」は、けっして近代に偶然生まれたもので...

 
 
 
揺れる世界、穏やかな日本“見えない秩序” 日本的OS ③

【内容】 怒りと正義が衝突する世界 なぜ日本は「安定」して見えるのか 日本的OSは“思想資本”になり得るか     1.怒りと正義が衝突する世界 現代の世界は、まさに「揺れている」と表現すべき時代に突入しています。 ウクライナ戦争やイスラエル・パレスチナの紛争、米中による経...

 
 
 
日本的OSとは何か 日本的 OS ②

【内容】 「見えないのに、確かにある」――OSとしての日本文化  「心地よさ・信頼・関係性」――三本柱から成るOS構造 世界が見直し始めた「日本的OS」の価値     1.「見えないのに、確かにある」――OSとしての日本文化...

 
 
 

Commentaires


bottom of page