検索
  • admin

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(23) 屋外空間マネジメント

Ⅰ屋外空間活用リテラシー / Ⅱ 屋外空間のマネジメント /Ⅲ 次世代の屋外空間づくり


Ⅰ 屋外空間活用リテラシー

パークマネジメントという言葉をよく聞くようになりました。成功例とされる「南池袋公園」は、改修前は鬱蒼と木が茂りゴミの不法投棄が絶えない、暗く危険な公園でした。それが芝生広場を中心に魅力的なカフェが隣接する明るい公園に一変したのです。この公園の影響で周辺地域はもちろん、池袋全体のイメージが向上した感さえありますが、整備手法以上にこの公園活性化の決め手になっているのが、住民有志の団体によるフレンドリーかつお洒落な運営なのです。

コロナ禍で密状態が敬遠され、外部空間活用への関心の高まり、公共空間の有効利用に向け、公園・水辺などの民間運営が促進される潮流が顕著になっています。MaaS &自動運転を睨み駅前広場を含む道路活用も検討され始めました。

「官」と「民」という意識が強い反面、「公・共」の概念が曖昧な日本では、「民地(=所有地内)をどう使うかは自分の勝手」&「道路・公園などは【お上】の土地」という認識で、屋外空間に関して極端に無関心・無責任になってしまいます。屋外空間の活用にあたって、誰の許可を得れば良いかが不明確なため、一部の批判者の声を恐れて、お互いに遠慮し合っている状況です。良い事・楽しい事と分かっていても、屋外空間には敢えて踏みこまないのが良策とされて来ました。

先日ロシアのサンクトペテルブルグで「愛している」や「結婚してほしい」などのメッセージを、相手の住むマンション前の路上に描き、バルコニーから見下ろす相手に伝える事が通例になっていることを知り、羨ましいと思いました。日本であればおそらく自分の店の前の街路樹の根元に花を植え、世話をする事さえ躊躇するのではないでしょうか。

自分が我慢している事を、我慢せず行動する人間に対して非常に不寛容な社会になっています。そんな「もやもやルール」に縛られてつまらなくなっている最たるものが、公共の屋外空間です。西新宿エリアだけでも東京ドーム10個分の面積に相当します。誰のモノでも無く、誰も使わない空間が多く、非常にもったいない限りです。


※以下の【Ⅱ 屋外空間のマネジメント /Ⅲ 次世代の屋外空間づくり】についてはnoteにて購入いただけますと幸いです。

最新記事

すべて表示

街ぎわプレイスを検討する際の基本になるのが、「第1レイヤー:ユーザー・アクティビティ」です。住宅街や商業地など目指すべき街のイメージに対応して、求めるアクティビティも変わります。私たちが検討する「都心部の複合都市開発」で多いのが、クリエイティビティです。具体化するために【クリエイティブ=脳の活性化】と定義すると、【混在、交流、刺激】を促すアクティビティが有効だと推察されます。例示すると、ネクタイを

都市開発において非常に重要な役割を担う低層部の「街ぎわプレイス」ですが、通常は総合設計制度などを活用するために公開空地として計画されます。 営利利用が認められない為に、ビル風が吹き抜ける寒々しい公開空地がほとんどではないでしょうか。最近になって、公開空地のあり方について議論され始め、ランチタイムにキッチンカーが営業していたり、外向きのカフェが設けられる事例も見られますが、その場所をどのように活用す

都市開発において当然ですが「建築のあり方」は特に大切です。 ですから設計コンセプトの手がかりとなる「企画・構想(開発)コンセプト」を明確に示す必要があるのですが、逆の流れになっているのが現状ではないでしょうか。 開発プロジェクトは「取り敢えずボリュームスタディしてみる」と称して主要用途を容積率一杯に作った計画からスタートします。何度か、このボリュームスタディを目にしている内に、プロジェクトチーム内