Ⅰ今こそ広場づくり /Ⅱ 広場づくりの作法 /Ⅲ 広場の効用
Ⅰ 今こそ広場づくり
コロナ禍はリアル都市の価値を問い直しています。仕事するだけ、ものを買うだけなら、ネットで十分事足りることが証明されてしまいました。「多様で濃密なコミュニケーションの場」としてのみ、オンラインではなくリアルに体験する都市の価値があるのです。その意味において屋外で不特定多数の人たちが集い交流する場所(=広場)が重要になってきます。多摩大学の学長であった野田一夫氏が「これからは異文化を交流させる場が重要になってくる。異文化と言っても外国人とは限らない。同じ日本人であっても60歳以上と30〜50代と20歳代以下では全く価値観が異なる。親と子、上司と部下、先生と生徒が異文化という事になる。米国には元々異文化を交流させる社会的仕組みがあるが、日本には無い。家におけるリビング、会社や学校におけるサロン、都市では広場がその役割を担う必要がある。」と言われた事を思い出します。駅前の「交通ロータリー」や高層ビル前に「空地」はありますが、人が集い交流できる「広場」の設えにはなっていません。今こそ広場が必要なのです。
東京・亀戸に「サンストリート」が開業したのは1997年です。15年間の期間限定事業で中央に1000㎡の広場を備えた、界隈型商業施設としてプロジェクト・マネジメントしました。この広場では毎日イベントが開催され、年間1000万人を集客し賑わいました。その後同様の施設を海老名、名古屋、横浜で企画開発した経験をもとに、広場の作り方を検討したいと思います。
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