top of page
検索
  • 執筆者の写真admin

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(31) 遊べて仕事もできるヨガスタジオ

Ⅰ スポーツ×商業の難しさ Ⅱ 「ヨガスタイル+α」の可能性 Ⅲ 新しいライフスタイル施設


Ⅰ スポーツ×商業の難しさ

集客に悩む商業ディベロッパーを中心に「スポーツMDを検討したい」という相談をよく受けます。中心にボルタリングや3on3コートを設け、その周辺に一般的なファッションよりも元気なアウトドアブランドを集めようとか、もっと大規模な例ではプロスポーツの集客力に目をつけた「ボールパーク構想」や「アリーナ街づくり」などのプランもあります。スポーツ施設を商業施設の集客エンジンにできないかという視点です。

確かにプロスポーツは魅力的なコンテンツです。5万人近くのファンがスタジアムを埋め尽しているのを見れば、この人たちをお店に誘導したいと思うのは当然です。ただし客観的に検討すると「集客数の桁が違う」ことに気がつきます。プロ野球阪神タイガースの甲子園球場が年間集客数300万人、Jリーグ浦和レッズの埼玉スタジアムで年間集客数は100万人です。それに対して伊勢丹新宿店は年間来館者数4000万人、一般的なショッピングセンターでも1000万人を集客しています。ハッキリ言って「一桁違う」のです。

集客施設という意味ではシネコンが8000㎡の施設規模で年間利用者数100万人、大江戸温泉物語も5000㎡で100万人を集めます。一般的にスポーツ関連施設は非採算施設と想定されますので、数万㎡規模の施設を整備して100万人程度の集客数では、なかなか投資計画として成り立たないのが現状です。しかもスポーツ観戦客は観戦前後の飲食・土産グッズ中心の消費にとどまります。スポーツ実践客なら休息・交流ニーズ中心で、スポーツ関連MDが売れるわけでもない。

スポーツ施設と商業施設との融合は、まずスポーツ施設計画があり、それを補完する形で商業施設が付帯すると考える事が、正解なようです。


※以下の【Ⅱ 「ヨガスタイル+α」の可能性 Ⅲ 新しいライフスタイル施設】につきましてはnoteを購入いただけますと幸いです。

最新記事

すべて表示

【内容】 提供価値のアップデート 事業構造のアップデート 顧客接点プラットフォームの構造 1.提供価値のアップデート 従来の商業施設は、ショッピングセンターと呼ばれ、「モノを買う楽しみ」で人を集めていました。 休日のレジャーの一つがショッピングでした。 できるだけ沢山の商品を揃え、フードコートやカフェなど滞留を促す快適環境を整える事によって、「購買機会」という価値をワンストップで提供してきたのです

【内容】 AR実践例での検討 ユーザーの「ハマるマインド」の必要性 フックとしてのリアル・アイコンの必要性 1.AR実践例での検討 私たちの研究会で、AR関係企業などの実践者を招き、現状でのARコンテンツの実践例で、その可能性を検討した事があります。 飲み屋横丁の事例:飲み屋横丁を舞台にして、路地を歩いていると、お上さんの声がけやおすすめメニューなどが、表現される映像です。 リアルで店内を覗くのは

【内容】 1.裏ショップの可能性 2.リアルを起点にしたイメージ拡張 1.裏ショップの可能性 AR技術を活用すれば、「リアル店舗はどのように魅力化できるのか?」について、(株)エイベックスでプロデューサーを務める中前省吾氏に伺ったことがあります。 彼は「アンダーグラウンド東京」というコンセプトで、「多彩な裏ショップ」を説明してくれました。 100円ショップの裏では、100万円以上の高級品を販売する

bottom of page