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都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(32) 合宿コミュニティの効用

Ⅰ「同じ窯の飯」マジック /Ⅱ 合宿の考え方 /Ⅲ 合宿コミュニティの展開


Ⅰ「同じ窯の飯」マジック

合宿というと学生時代のクラブ活動における泊りがけの集中練習を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。5〜7日間にわたる厳しい練習が普通で、私も何度か逃げ出したくなりました。社会人では最近減少傾向で、特にコロナ禍ではオンラインに置き換わる事が多いようですが、新人研修をはじめステップを上る都度の研修が合宿形式だった事例も多いと思います。

以前東京近郊の土地利用プロジェクトを進めていた際に「忙しい日常の中で毎週2時間の定例会議を確保するよりも、一泊二日の合宿形式で詰めた方が、都合がつきやすいし集中できて効果的、都心との程よい距離感のここがその適地だ」という共有認識を得たことを思い出します。

合宿の効用は、何よりも細切れではなく、集中的に討議できるので、繰り返しの無駄がなく、達成感につながることです。正解のない時代にこの効用は、複数の関係者と共に納得解を創造していくプロセスとして非常に有効だと考えます。「同じ窯の飯を食う」という言葉がありますが、この「共体験の積み重ねによる同胞感」がプロジェクトの推進力になるのではないでしょうか。

初日はギコチなくても、その日の夕食及び懇親会で打ち解けると、翌日の議事は円滑に進むことも多いようです。お互いの経験・立場の違いから、意見や言葉に対する認識が異なり、議論がすれ違い論点が噛み合わない場合がほとんどです。「人」と「議論」とを切り離せない日本では、結局「お前がそこまでいうのなら仕方ないか」という納得を得る場合が多いというのが現実です。「同じ窯の飯」マジックは、オンライン会議が最も不得意な分野だと考えます。


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