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都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(33) 暮ら・し・ごとタウン

Ⅰ+生業の時代 /Ⅱ 暮ら・し・ごとの考え方 /Ⅲ 暮ら・し・ごとタウンの効用


Ⅰ+生業の時代

生業(せいぎょう)とは「なりわい」とも言いますが、ここでは生計を立てるための自営業と定義します。人生100年時代の到来と言われ久しくなりました。従来型の人生設計の見直しを迫られている人も多いと思います。これまでは大学卒業後60歳定年までの約40年間を終身雇用で働き、再雇用などで数年延長し、退職金と年金とをもとに、残りの20年足らずを孫の成長を楽しみながら過ごすというのが基本的な人生モデルと言われてきました。これが人生100年となると、60歳以降が従来の2倍の40年になり、老後資金が足りなくなってしまいます。おまけに年金破綻も噂され、理想的には生涯現役で、少なくとも75歳ぐらいまで働きつづける必要があります。この前提に立つと60歳まで会社に残り、再雇用・延長などで先細りするのを待つよりも、体力的にも余裕のある50歳頃の役員定年前後で次の仕事(生業)に向けた準備を始める方が、賢明ではないでしょうか。

加えて転職は当たり前、1億総副業時代になれば、ライスワークとしての会社仕事と並行して、自分の興味と得意とを生かしたライフワーク(生業)を副業として、仕組んで行っても良いと思います。こう考えると生業の方は、お金を使わない半分趣味、半分実益スタンスの方が長続きし、有効ということになります。

このような社会トレンドにコロナ禍が加わりました。リモートワークが定着し、毎日出社する必要がなくなり、在宅及び街で過ごす時間が増えたのです。これまでは通勤アクセスを中心に選択されていた自宅選びの制約がなくなり、身近で生業を開業・運営できる家や街が求められるようになると考えます。

郊外の街は住んで、寝るだけのベッドタウンから、多彩な生業が楽しめる「暮ら・し・ごとタウン」へのアップデートが必要です。


※以下の【Ⅱ 暮ら・し・ごとの考え方 /Ⅲ 暮ら・し・ごとタウンの効用】につきましてはnoteを購入いただけますと幸いです。

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