検索
  • admin

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(34) 「街まるごと〇〇」見立て

Ⅰハロウィーンの日本らしさ /Ⅱ 街を見立てる /Ⅲ 街見立ての効用


Ⅰハロウィーンの日本らしさ

近年ハロウィーンが急速に盛り上がってきました。市場規模は約1200億円(2019年日本記念日協会)とバレンタインを抜き、7000億円市場のクリスマスに次ぐ規模に成長しています。ハロウィーンの魅力は何と言っても「仮装」で、一種の変身と言えます。 東京渋谷や大阪道頓堀は仮装した若者たちで溢れ街丸ごと仮装パーティ状態です。普段の自分ではない非日常感を楽しみ、SNS 受けも含めて仲間と一緒に騒げるところが、好評な要因のようです。

日本人は普段は恥ずかしがり屋で控え目で礼儀正しいという印象がありますが、新橋で酔っ払ったサラリーマンの変節ぶりがよくニュースになるように、抑圧され鬱積したストレスが、酒の力を借りて一遍に噴出させることがあります。ハロウィーンもこれに似た現象と感じるのは私だけでしょうか。

ただし、これは何も現代に限ったことではなく、日本では伝統的に「ガス抜き」の仕組みがあったのです。昔の村祭りの仕切り役は、毎年持ち回りになっていました。20軒あれば20年に一度順番が回ってくるわけです。これは収入に関係なく、その祭りについては責任者として、上座につけるということです。普段は庄屋さんに頭が上がらなくても、その祭りに関しては仕切って指図ができるわけです。また祭りの夜に限っては自由な男女交際も認められたといいます。閉鎖的なコミュニティの村社会に設けられた巧みなガス抜きの仕組みだと考えます。

巨大な人工物に固められ自己裁量感が乏しい現代都市では、非日常空間を設定することによるガス抜きは極めて重要で、もっと積極的に仕組み化していく必要があると考えます。


・以下の【Ⅱ 街を見立てる /Ⅲ 街見立ての効用】につきましてはnote にて購入いただけますと幸いです。



最新記事

すべて表示

次世代の都市評価指標⑧ 街づくりの貢献価値

新しい都市評価指標が目指す効果として①生産性向上による事業者メリット②口コミ発信による商業者メリットがある事は前述しましたが、さらに③ソーシャルキャピタルの向上による社会メリットが想定されます。 具体例として下記の6点が挙げられます。 契約や交渉などにおいて無駄な認識共有や対立が回避され、時間・手間コストが削減できる。 相互に協力的なコミュニティが育まれ、公共サービスなど公共活動の効率化と公共空間

次世代の都市評価指標⑦ 多様・変化・交流要素の重視

「世界の都市総合力ランキング」は成長・規模志向が強く成熟社会である日本の肌感に合いません。 Well Being City調査は安全・快適・環境を重視していますが、それだけでは街として「つまらない」と感じるのは私だけでは無いはずです。脳科学的には「生きる目的は高きに向かって進んでいく努力のプロセス=成長にある」(理化学研究所 故 松本元氏)と言われ、インプットやコミュニケーションの質が大きく影

次世代の都市評価指標⑥ ソフト・ハード指標の考え方

次世代の都市評価指標において、幸せ実感を継続・拡張する要素となる「活動・ソフト」と「機能・ハード」については、既存の都市評価指標を参考に設定することが有効と考えます。 最も有名な「世界の都市の総合力ランキング」ですが、「都市の総合力」を経済/研究・開発/文化・交流/居住 /環境/交通・アクセスの大項目6分野で評価しています。「文化・交流」分野における中項目では発信力/観光資源/文化施設/受入環境/