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都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(43) スマートミュージアム

Ⅰ 苦悩するミュージアム /Ⅱ ミュージアムのDX化 /Ⅲ スマートミュージアム


Ⅰ 苦悩するミュージアム

国内には登録博物館が914館、博物館相当施設が373館、博物館と類似の事業を行う施設が4,457館(2018年)あります。みずほ総研の調査によると2019年〜2020年にかけて来館者数は前年度比46.1%と大きく落ち込んでいます。コロナ禍に伴う外出自粛や臨時休館が強く影響しているのです。コロナ禍以前から財政状況の悪化を理由に自治体の予算が減少している上に、入場料収入減が追い討ちをかけた状況です。今後もコロナ禍による自治体財政の逼迫により、設置者からの財政措置も減少していく事が見込まれる中で、館の危機的状況は十分予想できるのではないでしょうか。

一方で収蔵品のオンライン公開、ライブイベント、オンラインワークショップなど情報発信への取り組みの実施状況については、「コロナ禍をきっかけとして取り組み強化に踏み切ったミュージアム」は全体の15%に止まっており、まだデジタルシフトに踏み切れていない実情が伺えます。

この構図は日本社会全体、とりわけ商業施設が置かれている状況と酷似していると考えます。商業施設も人口減少社会は認識しつつも、Eコマース他のDX対応を先送りにしてきました。それが今回のコロナ禍を機にした外出自粛と休業要請で、一気に売り上げが急落し閉店の危機に立たされているのです。商業施設が一斉に DXを模索し始めたことを「対岸の火事」とせず、ミュージアムのDX化も待ったなしの状況と認識すべきだと考えます。


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