top of page
検索
  • 執筆者の写真admin

都市クオリア指標の高め方③ 「ヘルスケア機能」による多様性拡張

健康・医療系のヘルスケア機能は都市の基盤として安心を担保していますが、都市ユーザーの幸せ実感を向上させる舞台としても有効に活用することが可能です。

ランニングステーションやアウトドアフィットネス施設などは、公園などを中心に街の中で運動する人たちを増やし、街に活気を与えます。さらにアウトドアフィットネスの第一人者「BEACH TOWN」代表の黒野さんは「ランニングやパークヨガの舞台となる街を安全・清潔に維持する為に、住民への挨拶やゴミ拾いなどを始め、街に積極的にコミットするようにしている」とコメントしています。いつも決まった時間に顔を合わすモノ同士が、顔見知りになり挨拶から会話を交わすようになる効用も期待できます。神社への参拝、犬の散歩、朝のランニングなどルーティンが設定できると街を身近に感じる機会になるのではないでしょうか。

医療施設では「北原国際病院」のように、患者やその家族をはじめ街の人に、積極的に病院内の運営支援に関わって貰おうという事例があります。運営支援で得たポイントは入院時のサービスのアップグレードとして還元されるのですが、この活動にはポイント以上の効用があるのです。北原理事長は「脳疾患で突然倒れて病院に運び込まれても、その病院の様子やスタッフのことが予め解っていれば、精神的な負担がずいぶん軽減する。それに退院後のリハビリ支援の練習にもなる。」とコメントされていました。日常生活の中ではブラックボックスのように見られがちな病院や患者との接点が増えることは、人生の不安を軽減すると同時に視野を広げる機会になるのではないでしょうか。


【ヘルスケア機能による多様性拡張:日常生活の様々な活動シーンにおける接点づくり】

最新記事

すべて表示

【内容】 道路に関する規制 法律よりも周囲の理解 ほこみちの可能性 1.道路に関する規制 ウォーカブルな街を展開する際の規制として、道路の場合は「道路法」と「道路交通法」があります。 それぞれの「禁止行為」「許可や免許などの手続き」について規制されています。 道路交通法第76条「何人も、交通の妨害となるような方法で物品をみだりに道路においてはならない」とあります。 具体的には歩道の真ん中にテーブル

【内容】 古来、「道」は生活の場だった 戦後のモータリゼーションによる変化 再び「ウォーキング」の奨励 1.古来、「道」は生活の場だった 「ウィーカブル」を考えるために「道」についての、沿革を整理します。 江戸時代、100万人の人口を抱えた江戸の街は、諸藩の武士や出稼ぎ労働者などが集まり、男女比が8:2と極端な男性偏重の社会でした。 江戸で暮らすシングル男子を最大顧客にして、「棒手振り」と言う移動

【内容】 ウォーキングが心身にもたらす効能 健康とウォーキングに関する知見 その他の効用 1.ウォーキングが心身にもたらす効能 (一社)日本ウォーキング協会によると、ウォーキングの健康面における効果として、下記の9つが挙げられています。 心肺・血管強化:酸素摂取量が増え、血液を浄化し、心臓血管病などを防ぐ。 メタボ予防改善:体脂肪を減らし、代謝を促し、内臓脂肪症候群を防ぐ。 悪玉追放:悪玉コレステ

bottom of page