オンライン1stでWEBコミュニケーションが主流になりつつあるからこそ、リアルな交流の重要性が増すと想定されます。ネットワーキングパーティのようなリアル交流を公園に常設する方策として「言葉の庭」を提案します。言葉の庭は音声ARによる場所×アイディア・メッセージインフラです。ベーシックな機能として、各人が新しいアイディアやメッセージの発信し、それを公園の特定の場所(ベンチ)に音声 AR で埋め込むのです。メッセージテーマは健康、科学、デザイン、アニメなどビジネスから趣味など多岐にわたることが想定できますが、公園ごとに一定のテーマ性があると、分かりやすくなり、集客魅力につながると考えます。公園を訪れた人は、好きなベンチに座り音声 ARで、メッセージを受け取ります。リアルならではのセレンディピティがあるかもしれませんし、「連歌」のように繋いでアイディアを重ねていけば、さらに面白いと思います。自分が埋め込んだアイディアの進化を確認するために、リピート利用される事も期待できます。メッセージテーマを視覚化したベンチにすると、景観的にもインパクトを持ちますし、アイディアの熟度が可視化できると非常に面白くなります。彼方此方のベンチを巡りながら思索を重ねていけば、時間差ワークショップのような効果も期待できます。面白いアイディアが集まる公園、特定の課題に対する対処法やクリエイティブな思索がどんどん深まる公園ができると、都市の魅力価値の向上につながるのでは無いでしょうか。
日本では公園にビジネスマンが一人で長い時間座っていると、妙な目で見られる傾向があるため、遠慮されがちですが、こんな設えがあると、公園での滞在時間が長くなりそうです。
その検索履歴をもとに、公園内のカフェサロンで、関心テーマの近い人同士をマッチングすれば、極めて高いマッチング成功率になるのでは無いでしょうか。
もちろんより多くの人が集まる定期イベントも開催します。基本的にはピッチイベント&交流会になるのでしょうが、普段から興味や関心あるメッセージが分かっていれば、お互いに交流会での話題には事欠かないと思います。
このように人間のメッセージやアイディアをリアルな環境の中に埋め込んで、キャッチボールのように遣り取りすることは、セレンディピティの仕組みとしても面白いですし、リアルな場所への誘客や愛着につながる方策だと考えます。もちろんビジネスに役立つメッセージだけでなく、その場所ならではの BGM や場所にまつわる蘊蓄、思い出、都市伝説など様々な展開も可能ですし、将来的には音声ARだけでなく、視覚ARも想定されます。
音声 ARによる「言葉の庭」は都市公園をアップデートするプロトタイプになると考えます。
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