top of page
検索
  • 執筆者の写真松岡 一久

都市再生特区のソフト貢献施設

先日 都市再生特区のソフト貢献施設のあり方に関して、東京工業大学の中井検裕教授に基調講演を頂き、仲間とディスカッションする機会がありました。東京都心部では都市整備水準が向上したため特区の貢献提案がハードからソフトに移行しつつある状況を踏まえ「特区は提案競争で、次第にハードルが高くなっていく」「特区だけでは金太郎アメ的発想になってしまう、エリア価値創造のストーリーが重要」「特区提案の実践状況などは、積極的に開示・発信していくべき」など様々な示唆をいただきました。講演後のディスカッションでは「パブリックアート」や「隣接地域のリノベ活用」「郊外施設との連携」など面白いソフト貢献施策についてのアイディアが飛び出しました。中井先生からのサジェッションは「特区提案の根本にエリア価値創造のための【大きな絵】が必要で、その為にはエリアの定量調査だけでなく、歴史・文化特性を含む定性的にどれだけ深く勉強しているかが大切」というものでした。建築・都市計画的な視点だけでなく、経済・文化・観光など多彩な視点が必要だということですね。このような視点で特区のソフト貢献施設を研究・評価してみることの必要性と有効性を実感したディスカッションでした。

最新記事

すべて表示

【内容】 道路に関する規制 法律よりも周囲の理解 ほこみちの可能性 1.道路に関する規制 ウォーカブルな街を展開する際の規制として、道路の場合は「道路法」と「道路交通法」があります。 それぞれの「禁止行為」「許可や免許などの手続き」について規制されています。 道路交通法第76条「何人も、交通の妨害となるような方法で物品をみだりに道路においてはならない」とあります。 具体的には歩道の真ん中にテーブル

【内容】 古来、「道」は生活の場だった 戦後のモータリゼーションによる変化 再び「ウォーキング」の奨励 1.古来、「道」は生活の場だった 「ウィーカブル」を考えるために「道」についての、沿革を整理します。 江戸時代、100万人の人口を抱えた江戸の街は、諸藩の武士や出稼ぎ労働者などが集まり、男女比が8:2と極端な男性偏重の社会でした。 江戸で暮らすシングル男子を最大顧客にして、「棒手振り」と言う移動

【内容】 ウォーキングが心身にもたらす効能 健康とウォーキングに関する知見 その他の効用 1.ウォーキングが心身にもたらす効能 (一社)日本ウォーキング協会によると、ウォーキングの健康面における効果として、下記の9つが挙げられています。 心肺・血管強化:酸素摂取量が増え、血液を浄化し、心臓血管病などを防ぐ。 メタボ予防改善:体脂肪を減らし、代謝を促し、内臓脂肪症候群を防ぐ。 悪玉追放:悪玉コレステ

bottom of page