ⅠBeyondコロナの都市評価指標の必要性 /Ⅱ 生活圏の幸福論 /Ⅲ 評価指標の考え方と効用
1Beyondコロナの都市評価指標の必要性
コロナショックを経てリアルな出社、会議、さらには「リアル都市の価値」が問われていると考えます。ダボス会議における「グレートリセット」の議論の象徴されるように、現代都市の基本原理である「集積による経済合理性」が根本的に見直されているからです。
現状の都市に関する評価事例では、森記念財団による「世界の都市総合力ランキング」やリクルートによる「住みたい街ランキング」が代表的ですが、前者はハード中心の客観データ、後者はアンケートを元にしています。確かに都市ランキングは話題になり当該自治体はその結果に一喜一憂しているようですが、民間ディベロッパーなど都市開発関係者にとっては、対象が大きすぎたり相関要素が不明確で、コミットしようがない評価指標というのが実情ではないでしょうか?
またコロナショックを経て、移動・交流価値/集客・集積価値/一斉・一律価値は大きくシフトしました。Eコマースやリモートワークの浸透を前提にした新しいライフスタイルに対応するには、従来の規模や利便性中心の評価指標を見直す必要があると考えます。
一方 技術革新により、従来は定量化が困難とされてきた「創造性」「幸福感」などのより本質的なゴールについて科学的なエビデンスが提供できるようになり、アンケートだけでは無い価値や成果の見える化が可能になっている状況です。
私たちはこのような前提を踏まえて、次世代の都市(街)の評価指標が必要であると考えます。Beyondコロナのライフスタイルに対応し、より本質的な生活価値を見える化でき、そしてディベロッパーをはじめとする都市開発関係者が積極的にコミットする評価指標です。
※以下 Ⅱ 生活圏の幸福論 Ⅲ 評価指標の考え方と効用 はnote にて購読いただけます。
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