top of page
検索

顧客接点プレイス ① 顧客の量と質の変化:顧客接点の分断

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2022年10月5日
  • 読了時間: 3分

「顧客接点」とはマーケティング用語で、企業やお店などが顧客と関わる「場所」や「手段」と定義されています。タッチポイントやコンタクトポイントとも呼ばれますが、具体的に言うと、宣伝・認知する接点と販売・購入する接点の2種類になります。

1970年頃の高度成長期までは、顧客接点は非常にシンプルで、企業がマス広告をすれば、お客は購買欲を刺激され、お店で商品が売れていました。

成熟社会化が進行し、購買動機が複雑になり、通信販売やネットショップなどの新しい購入手法が生まれると、様々な宣伝・認知及び販売・購入の接点が生まれました。

さらに現在はオムニチャネルと言われ、店舗はもとより、パソコン及び SNS経由でのネットショップなど、宣伝、販売経路も顧客接点共に、非常に多様化・融合した状況になっています。

一番極端な例では、SNS(インスタグラム)で良いと思った商品をポチると即購入という状況にもなっています。


今回のコロナ禍に伴い、「非外出&非接触」の行動変容が進行し、従来はリアル店舗に足を運んでいた中高年層を含めて、ネットショッピングに大きくシフトしました。ハイブリッドワークで都心への通勤者数が減り、行動変容はなかなか元に戻りそうにありません。【顧客の量】が変わりました。

さらに外出機会が減ることで、お洒落への関心も変化したかも知れません。パンデミックを機会に本当に必要なもの、大切なものを問い直す機会になったようです。「無くても大丈夫なもの」に結構気づいてしまったのではないでしょうか。【顧客の質】も変化したのです。

このような【顧客の量と質の変化】に伴い、都心の商業施設は来店客数及び売り上げを、大きく落とし、苦境が続いています。

「リモートワークなんてまだまだ先の話」と言っていたオフィスビル事業者と同様に、商業施設事業者も早急に戦略の見直しを迫られています。


単に店舗をキャッシュレス化する、ネットショップを充実させる、などの単発施策では解決できる問題ではなさそうです。


ネットショップか?リアル店舗か?の区別は顧客(ユーザー)には関係ありません。

たまたま SNSで気に入ってECで購入したり、家具を買うときにはサイズを確認するために、化粧品は肌に合うか?を確かめるためにリアル店舗を訪れます。

これまで顧客接点の主役を自認してきた「リアル店舗の価値」が、根本から見直す必要があります。

「小売業が【つながり】というものが如何に脆弱なものであったかを痛感すべきだ」というコメント(オイシックス・ラ・大地:奥谷孝司氏)も説得力を持つようになりました。


【顧客の量と質の変化】に伴い、分断された顧客接点を再構築する必要があります。

どのように顧客にアプローチし、どのように購入につなげるのか?楽しい買い物体験には何が必要か?が問われています。今シリーズは、「顧客接点の視点」で店舗のあり方を検討します。



 
 
 

最新記事

すべて表示
日本バリュー化の効果 日本バリュー都市 ⑩

【内容】 第1章 都市の魅力の可視化と差別化効果 第2章 エンゲージメントと関係人口の拡大効果 第3章 持続的な収益化とデータ循環による進化効果   第1章 都市の魅力の可視化と差別化効果 ブランド価値化の第一に期待できる効果は、都市の魅力が多層的に可視化され、他都市との差別化が明確になる点です。 従来の都市開発では、商業施設や交通利便性といった「機能の充実」が重視されてきましたが、それだけでは長

 
 
 
方策3:“モノより体験”の事業モデル化+データ循環 日本バリュー都市 ⑨

【内容】 第1章 都市開発における「体験価値」へのシフト 第2章 事業モデルと具体施策 第3章 KPIとデータ循環による持続性   第1章 都市開発における「体験価値」へのシフト 近年の都市開発や観光戦略においては、「モノ」中心の消費から「体験」中心の価値提供へと大きく軸足が移りつつあります。 背景には、内閣官房が示した「New Cool Japan Strategy 2024」が掲げる「モノより

 
 
 
方策2:“共体験”ドリブンのプログラム設計 日本バリュー都市 ⑧

【内容】 第1章 都市における「共体験」の意義 第2章 プログラム設計の具体像 第3章 都市に埋め込まれる導線と効果   第1章 都市における「共体験」の意義 現代の都市は、多様な文化や人々が集まり交差する舞台でありながら、その交流が十分に深まらないまま通過的に終わってしまう場面が少なくありません。 商業施設や観光資源は整っていても、それを通じて「人と人が一緒に体験する時間」をどう生み出すかが、都

 
 
 

コメント


bottom of page