top of page
検索

XR とは何か? :商業施設のXR武装 ②

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2023年5月26日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. XRとは何か?

  2. ARによるビジネス機会の拡張



1.XR とは何か?

まず「XR」というワードの定義から整理していきます。

XRとはExtended Reality又は Cross Reality の略称で、VR(仮想現実),AR(拡張現実),MR(複合現実)などの技術の総称で、広義では「メタバース」と同義とする説もあります。

メタバースは、インターネットを舞台にして、自分のアイデンティティとして、アバターで参画し、ブロックチェーン技術などで安全性を担保した上で、コミュニティ・経済活動が行われる「仮想社会」で、将来的にはこちらに市場の主役がシフトすると想定されています。

デバイス・通信など技術革新と、これに連動した法整備を前提にして、個人・法人のメタバース内での活動時間が増加していくと、2030年には世界市場1600兆円、国内市場100兆円という市場予想もあります。

リアル社会での活動時間の減少は、リアルな既存事業者への影響も大きく、メタバース市場の成長ステージに合わせて対応していく必要があります。

【短期的な対応】既存の店舗・不動産のデジタル化により、「リアル×デジタル」による価値創造を図る。

【中長期的な対応】新規事業者との連携により、メタバース上に新たな空間・コンテンツの開発を模索する。


本シリーズでは、リアルを起点にした AR(拡張現実)を中心に、その可能性と課題を検討していきます。


2.ARによるビジネス機会の拡張

商業施設における「リアル×デジタル施策」のトップランナーである「株式会社パルコ デジタル推進部 安藤寿一氏」は、 ARに取り組む意義を、「建物のサイズ以上に、面白い出来事が起こるビルを作れる事にある」とコメントしています。

パルコでは、安藤さん達が中心になって、エレベーターホールや通り抜け通路を活用して、様々なクリエイターのAR作品を展示する試みを続けています。

テラススペースを活用して、腕時計メーカーのタグホイヤーをスポンサーにしたインスタレーションの実績も持っています。


安藤さん達は、ビジネス機会の拡張として、下記の3点を挙げています。

  1. 空間の拡張:物理的な制約がなく、かつ同じ場所に複数のコンテンツを投入できる。

  2. 関係の拡張:物理的な制約が無くなり、従来の関係者だけでなく、一般的なクリエイターの作品を提供するなど、新たな関係機会を構築できる。また提供コストも、リアルに比べて大幅に削減可能。

  3. 価値の拡張:バーチャルならではのインタラクションに加え、ビルを舞台にした「出来事」が無限大に増える。将来的には「ビル丸ごとYouTube化」をイメージしている。


2025〜2030年ごろに開業を迎える都市開発が多い中で、リアルな場を活用して、「AR技術による空間・関係の拡張を通じた価値創造を図る」というパルコのスタンスは、非常に参考になるのではないでしょうか。

 
 
 

最新記事

すべて表示
今なぜ 人生観都市なのか? 人生観都市 ①

【内容】 第1章 成長社会型都市の限界 第2章 人生観の喪失と成熟社会の課題 第3章 人生観都市という新たな都市モデル 第1章 成長社会型都市の限界 これまでの日本の都市は、高度経済成長を背景に、「便利で効率的な都市」を目指して発展してきました。都市には、生産、消費、移動、情報、商業などの機能が集積し、生活を豊かにするためのインフラが整備されてきました。その結果、日本は世界でも有数の便利で安全な都

 
 
 
ディベロッパーのアップデート メタディベロップメント 23

【内容】 第一章 床貸し商業の限界と構造転換の必然 第二章 覚悟と主体性が生む新しい収益構造 第三章 都市ブランド戦略への拡張 第一章 床貸し商業の限界と構造転換の必然 本章では、従来型商業を中心とした都市開発の限界と、その構造的課題について整理します。 これまでの商業施設は、テナント面積を最大化し、賃料収入を積み上げる「床貸しモデル」を基本としてきました。しかし現在、このモデルは増収余地

 
 
 
複合都市開発のアップデート メタディベロップメント 22

【内容】 第一章 従来型複合開発モデルの構造と限界 第二章 推し核を中心とした都市構造への転換 第三章 上層用途への波及と求心力最大化 第一章 従来型複合開発モデルの構造と限界 本章では、複合都市開発における従来モデルの構造と、その限界について整理します。 これまでの複合開発では、オフィス・ホテル・住宅といった上層用途を最大化し、その足元に商業施設を配置する構成が一般的でした。商業施設は主

 
 
 

コメント


bottom of page