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  • 松岡一久

Beyond コロナ8 コロナショックの正体



1.失われた30年?

工業化社会の優等生であった日本は1990年付近を頂点に平成の30年間、凋落し続けてきました。

「一人当たり GDPは9位から26位へ」「企業の時価評価額ベスト10は7社から0社へ」「IMD発表の国際競争力は1位から34位へ(これは香港、台湾、中国、韓国はもちろん27位のマレーシアや29位のタイよりも低い順位)」といった状況です。

もはや先進国という認識を改めるべきなのですが、過去の成功体験からどうしても抜け出せないのが実情ではないでしょうか。


2.トリガーとしてのコロナショックを超えて

コロナショックとは、日本社会がそれ以前から長期停滞に陥っていた様々な懸案事項が一気に顕在化した状況だと言えます。

もちろん今回の特殊事情敏江「インバウンドの蒸発」と「イベント活動の停止」などがありますが、主因はこれまでさkじおくりしてきたリモートワークやEコマースへの変革促進であり。

これは私たちが主体的に対応していくことが可能です。

私たちが今なすべきことは元に戻るのを願うのではなく、ジッと我慢するのではなく、前へ踏み出すことです。

3.都市文明へのアンチテーゼ

コロナショックに伴う「人との接触制限」は私たちの都市文明に強烈なアンチテーゼを突きつけました。

より大きく、より早く、より多様なヒト、モノ、情報の集積が都市文明の正義・原則とされてきました。

この原則を元に東京は2500万人という世界最大の都市圏を形成し、さらにリニア新幹線により名古屋圏をも飲み込もうと構想してきました。

タワーマンションによる都心回帰、駅を中心としたTOD(公共交通中心型)開発戦略、インバウンド6000万人を目指す観光大国戦略、MICE戦略、ナイトタイムエコノミーを含むエンタテイメントシティ戦略、グローバル人材を集めることによるクリエイティブシティ戦略などなど これまで都市の成長戦略として描かれてきた施策がことごとく疑問視されル事になっています。

ペストやコレラの大流行がきっかけで下水道システムや田園都市が生まれたように、2020年は都市史に残る「年」になるのだと考えます。

仏教における「空の思想」には「すべてのモノは、他との関係性の中で形成される。

普遍的な実在など存在しない」とされており、人は人との関わりの中で生きる実感を得てきました。

生物学的には社会性こそが人類の生存戦略であると言われてきました。

「都:集積した富の分配拠点」と「市:富の集積・交流の仕組み」という文字が表す通り、「都市」こそ人間の生存戦略のプラットフォームとして形成・進化してきたのです。

都市の進化は人類の最大多数の価値観の進化そのものなのです。

Beyondコロナへ向けて都市は「幸福最大化のための最適社会システム」として、根本から考え直す必要があるのです。

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