top of page
検索

ベクトル・メイキング:まちづくり再考 ③

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2023年9月7日
  • 読了時間: 2分

【内容】

1.「共創の公式」による認識共有

2.「共創資料」による視野角長と、「ブースト感のあるコンセプト」導出

3.「プロジェクト・ストーリー」による納得解づくり


1.「共創の公式」による認識共有

関係者の認識共有には、検討プロセスの可視化が有効だと考えます。

まず「①目指すべきゴール」と「②現状」とを明らかにします。

その上で、「①と②のギャップ」として「課題」を抽出するのです。

この課題の「解決方策」を検討するには、

立地やプロジェクトにおける「③リソース」に「④コンセプト」の掛け合わせが、有効になります。

この両者の関係を料理に例えると、「③リソース」は「食材」であり、「④コンセプト」が「レシピ」になります。

このような検討プロセスのワークショップを実施することで、課題やコンセプトに関する関係者の認識が共有されます。


2.「共創資料」による視野拡張と、「ブースト感のあるコンセプト」の導出

単にワークショップを開催しただけでは、既存の知見の積み重ねで終わってしまいます。

ワークショップにおける検討の質を高める為に、様々な先進事例やマーケティング・データなどの「共創資料」による「視野拡張」を行います。

さらに、これまでのプロジェクトマネジメントの経験から得た、「実践的知見」と「戦略思考」による、「ブースト感のあるコンセプト」を導出します。

まちづくりのコンセプトには、みんなをワクワクさせる「ブースト感」が不可欠だと考えます。


3.「プロジェクト・ストーリー」による納得解づくり

ワークショップ得られた知見を、対外的に理解・共感してもらうために、

① WHY:なぜ、そのプロジェクトを推進するのか?

② HOW:どのような道筋でプロジェクトを推進するのか?

③ FUT URE:そのプロジェクトによって、どんな未来が開けるのか?

などのポイントを網羅した、「プロジェクト・ストーリー」として仕上げることが有効です。

このようなプロセスを経て、様々な関係者が「腹落ちできる納得解」としてまとまるのです。


従来のような「正解」のない時代だからこそ、

まちづくりプロジェクトには、「納得解」による「ベクトル・メイキング」が、不可欠だと考えます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
方策1「ふるさと交流」構想 シンふるさと論 ⑥

【内容】 リアルな繋がりニーズの視点 都市×地方の交流強化プログラム 「今、関われる場所」づくりの効果      1.リアルな繋がりニーズの視点  日本では人口減少や高齢化が進む中、地方の過疎化が大きな社会課題となっています。...

 
 
 
基本方針 シンふるさと論 ⑤

【内容】 シンふるさと論の前提 基本的な視点 3つの方策      1.シンふるさと論の前提 近年、日本の都市政策において「ふるさと論」は、地域活性化やアイデンティティの視点から再評価されています。 少子高齢化や人口減少が加速する中で、都市と地方の関係を見直し、新たなふるさ...

 
 
 
ふるさと論の都市政策的課題 シンふるさと ④

【内容】 地域コミュニティの持続可能性とふるさとの再定義 都市と地方の関係性の変化 ナショナル・アイデンティティとふるさととの関係 環境問題と持続可能な地域づくり デジタル時代の「バーチャルふるさと」       近年、日本の都市政策において「ふるさと論」は、地域活性化やア...

 
 
 

Comments


bottom of page