top of page
検索
  • 執筆者の写真松岡 一久

横丁文化の継承

先日  FIACSの今年度の研究テーマである「街のコンテンツ(=横丁文化)を継承する都市開発」に関する分科会を開催しました。


これまで横丁の価値や作法などを検討してきましたが、都市開発事業として具体化する方策についての議論です。

一番の課題は「地権者や店主の合意が得られるか」と言う事でした。

賃料は据え置けても、開発期間中の客離れなどの不安は払拭できないとの指摘で、結局「再開発ビルの中で横丁を再生する」のではなく「日本的な旧市街地として、その場で再生する」という結論になりました。

東京駅の事例を習い横丁上空の余剰容積の売却などによる不燃化工事&街づくり、大阪の法善寺横丁の事例に習い連担制度などによる狭い通路幅のままの再生などの手法を駆使するわけです。

余剰容積のある駅前の横丁などで容積移転先敷地が確保できれば可能なようです。

その際も単に既得権益を維持するだけでなく、横丁をプラットフォームとして見立て、文化価値の向上などの方策を合わせていくことなどが議論されました。

その文化価値として例示された「他にないオリジナリティ、ホーム感、ノイズ感、雑多、触れ合いなど」は確かに東京のビル街からは失われた価値だと再認識したディスカッションでした。

最新記事

すべて表示

文化施設事業化のベンチマーク シンコンセッション ⑤

【内容】 大阪城公園の軌跡 京都市京セラ美術館の進化 独自に工夫する水族館・動物園 1.大阪城公園の奇跡 大阪市は、大阪城公園全体の運営を、公募・選定した民間事業者に任せるPMO(Park Management Organization)事業方式で、公園管理費用を賄った上で、3億円前後の納付金(借地料)を受け取ることに成功しています。 PMO事業は、一般的な PFI事業よりも、さらに運営自由度が高

社会ニーズの把握2:toB(企業・ビジネス)ニーズの把握 シン・コンセッション ④

【内容】 マーケティングの進化への対応 スポンサー広告と一般広告との違い 多様性を求められる企業活動 文化施設スポンサードの可能性 1.マーケティングの進化への対応 テレビなどのマス広告は、「認知」を広げるには有効ですが、ニーズが高度化した日本のような成熟市場では、必ずしも売り上げに直結する訳では無く、より進化したマーケティング手法が求められています。 「認知→関心→検討→購入」というマーケティン

社会ニーズの把握1:toC(市民・利用者)ニーズの把握 シン・コンセッション ③

【内容】 高度化する生活者ニーズへの対応 野球場の進化に学ぶ 複合ワンストップ体験の提供 1.高度化する生活者ニーズへの対応 ミュージアム「変革」の起点は、「西洋・近代・名画偏重」のブロックバスター展に頼らない「日常使い運営」にあります。 「日常使い」とは、「何となく(遊びに)行きたくなる場所」になることですが、その前提として、生活者が「楽しみ体験に欲張り」になり、「求める質と量が向上」していると

bottom of page