top of page
検索

Beyond コロナ4

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2020年7月14日
  • 読了時間: 3分

(仮説)次世代の都市商業「物販」

商業分野においてもそれまで進行していた超成熟社会/ Eコマースシフトなどの動向がコロナショックによる価値転換で一気に加速し、淘汰・再編の渦中にあると言えます。

これまではリアル店舗が「主」でオンラインは「従」という事業構造になっていましたが、オンラインが「スタンダード」でリアルが「スペシャル」という認識転換が必要だと考えます。

さらにオンライン一辺倒では利便性や快適性で勝るGAFA に太刀打ちできない訳ですから、リアルとオンラインとを連携させて「ハイブリッド事業構造」が必要になります。

このような前提で次世代の都市型商業を検討すると「オンライン商業インフラを基盤にしたリアルな接点作り」のイメージが浮かび上がってきます。

1:ポップアップストア

いわゆる仮設店舗ですが従来の撤退区画で次の店舗入居が決まるまでの暫定利用という位置付けではなく、オンラインメーカー(D2 C企業)の期間限定イベント店舗と考えるべきです。

定期的に顧客との接点を作るオフ会イベント開催や、新たな客をオンラインに呼び込む話題作りイベント開催に活用されていくと想定され、比較的人流の多い立地の必要があります。

2: D2 Cストア

オンラインメーカー(D2 C企業)が顧客ニーズの把握やサンプリング、トライアルに活用する常設店舗で、ロイヤリティ向上&顧客情報フィードバックなどの役割が想定されます。

丸井グループが積極展開しているように、オフラインの接客に慣れている百貨店業態が接客・販売協力していけると考えます。

3: BOPIS(Buy Online Pick-up In Store )

いわゆる店舗内ピックアップステーションになります。

ECへの対抗策として欧米で普及し、日本でもホームセンターなどで採用例がありますが、多品種・低単価で配送負担がネックになる業態向きと言えます。

オンラインでの購入品の受け取り(返品)を来店&コミュニケーション機会と捉え「ついで買い」などにつなげています。

4:ライブコマース・スタジオ

アパレルなどで定着しつつある販売員によるライブ配信&販売形態です。

リアルタイムでの質問やコメントが臨場感を高め購買につながるといいます。

親近感を保ちながらも洗練された動画演出などが工夫できるスタジオ&メークアップ環境が必要になります。 

何れにしても「ショッピングが目的ではなくなった時代」には外出するきっかけが益々求められます。

お店が集積しているだけでなく、ミュージアム・教室やイベントなど 「わざわざ外出する来店口実」と「せっかく外出したのだから」いろいろ楽しみたいという心理に応えるカフェ&ダイニングなどの「充足体験」などの環境が必要になります。

 
 
 

最新記事

すべて表示
AI時代における企業オフィスの課題と方向性  AI共創オフィス ⑤

【内容】 第1章 AIが生む「標準答案社会」と思考の軽量化 第2章 意思決定の“軽さ”がもたらす成長の喪失 第3章 “唯一無二”の判断軸を生むのは、企業文化である     第1章 AIが生む「標準答案社会」と思考の軽量化 現代は、AIの進化とリモートワークの普及によって、私たちの意思決定のあり方が大きく変化しています。 とりわけAIは、「優秀な常識人の標準答案」とも言うべき、整合的で倫理的かつ網羅

 
 
 
オフィス研究の変遷 AI共創オフィス ④

【内容】 第1章:管理のためのオフィス ― 生産性と効率の時代(1900〜1950年代) 第2章:人間中心のオフィス ― 働きがいと組織文化の時代(1960〜1980年代) 第3章:知識と多様性の時代 ― IT革命と新しい働き方(1990〜2010年代)     ここでオフィスの進化を先導してきた「オフィス研究」の変遷について、お整理しておきます。 第1章:管理のためのオフィス ― 生産性と効率の

 
 
 
近年の社会トピックとオフィス AI共創オフィス ③

【内容】 第1章:パンデミックが問い直した「オフィスの存在理由」 第2章:人手不足の構造的進行と“選ばれるオフィス”への転換 第3章:新時代のオフィス市場──縮小と高付加価値化の両立      前項で述べてようにオフィスは社会動向に連動して変化してきました。ここでは近年の社会トピックである「コロナと人手不足が変えるオフィス市場」、について整理したいと思います。 第1章:パンデミックが問い直した「オ

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page