top of page
検索
  • 執筆者の写真admin

Beyond コロナ15 「ディベロッパー思考からの転換」

コロナショックに伴い噴出したさまざまな課題が「実は平成の30年間先送りにしてきた懸案事項であった」という認識を元にすれば、取るべき方向は明確で「リアル&オンラインのハイブリッドの推進」とそれに伴い可能性の広がる「日本バリューの見直し」の2つになります。「これからどうなると思いますか?」という他力本願姿勢ではなく、これを革新機会として都市開発事業は従来のハードなハコ貸し業からソフト・ハードの融合した「総合的な都市サービス業」への転換・脱皮が求められます。

国内市場は550兆円の規模はそのままに「競争のルール」が変わっただけだととも理解できます。今までの成功の方程式ではなく、新しい方程式を模索・構築していく競争がはじまっているのです。

アパレル業界が旧来型の製造/卸/小売の細分化された流通プロセスからユニクロに代表されるSPA (製造小売)の台頭・主流化に転換していったように、都市開発分野においても企画・設計/建設/リーシング/管理といった従来プロセスから、単体からネットワーク、床貸しからオンラインを含めビジネスプラットフォーム提供、開業販促からファンコミュニティ育成などの施策が必要です。幸福最大化のための最適舞台づくりという「ハイブリッド・プラットフォーム事業」への迅速な変革が不可欠なのです。

【これからは情報産業とサービス業だけになる:20190113 柳井正】

最新記事

すべて表示

インプット方策 共創から競創へ ⑥

【内容】 街の魅力の「磨き上げ」 磨き上げのための【(1/100)の3乗戦略】 「場所性」×「体験性」×「演出」で磨き上げる 1.街の魅力の「磨き上げ」の必要性 これまでの考察から、まちづくりのゴールは、「サードプレイスとしての魅力化」だと考えます。 街づくりとは、住む人が多い街ではなく、働く人が多い街でもなく、「わざわざ繰り返し街を訪れる人(=街のファン)が多い街【サードプレイス・タウン】づくり

エリマネの可能性と課題 共創から競創へ ⑤

【内容】 まちづくりとエリアマネジメント エリアマネジメントの課題 エリアマネジメントの進化の必要性 1.まちづくりとエリアマネジメント 2000年頃から街の活性化の切り札としてエリアマネジメント(以下エリマネ)という考え方が積極的に導入されるようになりました。 国交省の「エリアマネジメントのすすめ」によると、「地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者などに

まちづくりとコミュニティ 共創から競創へ ④

【内容】 まちづくりと同義語 コミュニティ参画のメリット まちづくりのゴール 1.まちづくりと同義語 先述したように、日本においては政府報告書「コミュニティ:生活の場における人間性の回復(1969)」において「村落共同体ではなく、新しい地域をまとめるための概念としてのコミュニティ」が記載されることにはじまります。 同じ頃にひらがなの「まちづくり」も提唱されはじめます。 日本屈指の地域政策プランナー

bottom of page