top of page
検索

CAMPUS2.0 ⑤ コロナ禍で授業一変

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2022年4月27日
  • 読了時間: 2分

コロナ禍によってオンライン授業への移行が強制される様になって2年以上が経ちます。部分的に対面授業に戻るなど、オフィスと同様に「ハイブリッド状態」が現状です。2020年春は学生のアドレスを急遽確認しながら、オンライン対応しなければならず大学運営の現場は大変だったといいます。東京大学の小泉秀樹先生は「東大の5000の授業を全てオンライン対応することは大変だったけれど、オンラインで十分対応出来ることがわかった。何より驚いたのは従来無理だと思っていたワークショップ的なクリエイティブ系授業もオンライン対応できたことだった」と仰いました。

一方で対面授業に戻ることを望む声があるのも事実ですが、メディアが伝えるほど極端でもなさそうです。立命館大学の1000人アンケート(2020年12月)によると「対面授業とWeb授業はどちらが好きですか?」という問いへの回答は五分五分に分かれ、対面授業よりも「集中しにくい:48%」「集中しやすい:52%」とその評価も半々という結果になっています。ただ「キャンパスライフ」を求める層が4人に1人おり、「友達に会える(作れる)」「友達や恋人と青春を謳歌できる」ことの意義が大きいようです。

授業に関して言えば、大教室で行われる講義形式はむしろ Webの方が出席率や質問対応含めて効率が良さそうです。スキルのある講師による質の高い授業を実施できる可能性もあり、実験や実習を伴うもの以外は Web授業シフトが定着するのではないでしょうか。これは企業広告におけるデジタル革命によく似ています。2021年の日本の総広告費(約6.8兆円)ではインターネット広告が TVなどの4マス媒体広告を超えました。従来の GRPに代表される露出量に対する対価としての広告料から、表示・クリック・購入などの成果連動型対価の広告への転換です。

大学においても何年も型通りの講義をしていればよかった時代から、学費の対価が厳密に求められる時代になると考えます。



 
 
 

最新記事

すべて表示
日本ブランドの価値 日本バリュー都市 ③

【内容】 第1章 日本ブランド価値の4象限と精神的基盤 第2章 エンゲージメント階層と「恋に落ちる」瞬間 第3章 都市に求められる役割とブランド価値の可視化     第1章 日本ブランド価値の4象限と精神的基盤 前述の報告書において日本のブランド価値は、海外ユーザーの調査において大きく4つの象限に整理されています。 第一に 「心が落ち着く体験(Calming)」 であり、自然や静けさ、余白を大切に

 
 
 
元研究の整理と確認 日本バリュー都市 ②

【内容】 第1章 調査内容とアプローチ 第2章 主な知見と発見 第3章 提言と政策的な示唆   今回の検討の元になっているのは「Japan Brand Image Research」(令和4年度 海外需要拡大事業/国際競争力強化に向けた日本ブランド力に関する調査研究事業)で、経済産業省(METI)が事業主体であり、 クールジャパン政策課 のもとで企画・実施されたものです。以下に要点を整理します。

 
 
 
なぜ今日本バリューなのか? 日本バリュー都市 ①

【内容】 第1章 国際的な日本バリューの追い風と都市開発の接続性 第2章 体験価値志向と日本文化の親和性 第3章 観光・就労・居住のハイブリッド時代における都市の役割   第1章 国際的な日本バリューの追い風と都市開発の接続性 近年、都市開発の文脈で「日本のブランド価値(=日本バリュー)」を活用することの有効性が一層高まっています。 その背景には、 まず国際社会における日本の評価の上昇があります。

 
 
 

コメント


bottom of page