top of page
検索
  • 執筆者の写真admin

CAMPUS2.0 ⑤ コロナ禍で授業一変

コロナ禍によってオンライン授業への移行が強制される様になって2年以上が経ちます。部分的に対面授業に戻るなど、オフィスと同様に「ハイブリッド状態」が現状です。2020年春は学生のアドレスを急遽確認しながら、オンライン対応しなければならず大学運営の現場は大変だったといいます。東京大学の小泉秀樹先生は「東大の5000の授業を全てオンライン対応することは大変だったけれど、オンラインで十分対応出来ることがわかった。何より驚いたのは従来無理だと思っていたワークショップ的なクリエイティブ系授業もオンライン対応できたことだった」と仰いました。

一方で対面授業に戻ることを望む声があるのも事実ですが、メディアが伝えるほど極端でもなさそうです。立命館大学の1000人アンケート(2020年12月)によると「対面授業とWeb授業はどちらが好きですか?」という問いへの回答は五分五分に分かれ、対面授業よりも「集中しにくい:48%」「集中しやすい:52%」とその評価も半々という結果になっています。ただ「キャンパスライフ」を求める層が4人に1人おり、「友達に会える(作れる)」「友達や恋人と青春を謳歌できる」ことの意義が大きいようです。

授業に関して言えば、大教室で行われる講義形式はむしろ Webの方が出席率や質問対応含めて効率が良さそうです。スキルのある講師による質の高い授業を実施できる可能性もあり、実験や実習を伴うもの以外は Web授業シフトが定着するのではないでしょうか。これは企業広告におけるデジタル革命によく似ています。2021年の日本の総広告費(約6.8兆円)ではインターネット広告が TVなどの4マス媒体広告を超えました。従来の GRPに代表される露出量に対する対価としての広告料から、表示・クリック・購入などの成果連動型対価の広告への転換です。

大学においても何年も型通りの講義をしていればよかった時代から、学費の対価が厳密に求められる時代になると考えます。



最新記事

すべて表示

【内容】 提供価値のアップデート 事業構造のアップデート 顧客接点プラットフォームの構造 1.提供価値のアップデート 従来の商業施設は、ショッピングセンターと呼ばれ、「モノを買う楽しみ」で人を集めていました。 休日のレジャーの一つがショッピングでした。 できるだけ沢山の商品を揃え、フードコートやカフェなど滞留を促す快適環境を整える事によって、「購買機会」という価値をワンストップで提供してきたのです

【内容】 AR実践例での検討 ユーザーの「ハマるマインド」の必要性 フックとしてのリアル・アイコンの必要性 1.AR実践例での検討 私たちの研究会で、AR関係企業などの実践者を招き、現状でのARコンテンツの実践例で、その可能性を検討した事があります。 飲み屋横丁の事例:飲み屋横丁を舞台にして、路地を歩いていると、お上さんの声がけやおすすめメニューなどが、表現される映像です。 リアルで店内を覗くのは

【内容】 1.裏ショップの可能性 2.リアルを起点にしたイメージ拡張 1.裏ショップの可能性 AR技術を活用すれば、「リアル店舗はどのように魅力化できるのか?」について、(株)エイベックスでプロデューサーを務める中前省吾氏に伺ったことがあります。 彼は「アンダーグラウンド東京」というコンセプトで、「多彩な裏ショップ」を説明してくれました。 100円ショップの裏では、100万円以上の高級品を販売する

bottom of page