top of page
検索

CAMPUS2.0 ⑦ リアルな大学の価値

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2022年5月10日
  • 読了時間: 2分

先の例にあるように授業を受けるという行為だけであれば、Web授業の方が効率は良いかも知れません。それではリアルな大学の価値はとは何でしょうか? 私は以下の3つの要素を挙げたいと思います。

  1. 共に学ぶ場:「情報」を論理的/非論理的及び視覚的/非視覚的の縦横2軸で四象限に整理すると、Web授業で対応できるのは論理的かつ視覚的の1/4部分だけだという事がわかります。人と人との交流を通じて進化していくプロセスにおいて、Web授業だけでは賄えない残りの3/4の領域を補完する環境が必要です。中・長期の探究スタンスを含めて知的好奇心を共有する仲間が競い合ったり、励ましあったりできる「共に学ぶ場」がリアルの大学にはあるのです。

  2. 人間関係形成の場:①とは対称的になるかも知れませんが、非目的型の交流の場も大学の魅力と言えます。社会人とは違い利害関係の薄い人たちが、国内外から広く集い、場を共有することによるカジュアル・コリジョン機会が、リアル大学の大きな価値ではないでしょうか。人生において最も充実した「人間関係形成の場」だと考えます。

  3. トライアルの場:さらに最も好奇心と新規性に富む学生コミュニティが挙げられます。加えて大学だからこそ失敗しても許されるのです。このフレッシュなコミュニティを活用した「様々なトライアルの場」としても重要だと考えます。

いずれもオンラインでは、なかなか提供できないサービスです。リアルな大学価値向上に向けたリソース再編には、これらの3要素を重ね合わせていくことが重要です。次節ではこれらを重ね合わせたイメージを考察します。



 
 
 

最新記事

すべて表示
マンガの定義:漫画立国論 ②

【内容】 第1章 マンガは日本社会が育ててきた「感情処理の技術」です 第2章 マンガは「描かれる価値」を社会に広げてきました 第3章 マンガという社会OSの定義     第1章 マンガは日本社会が育ててきた「感情処理の技術」です 「マンガ」というと娯楽や産業を思い浮かべがちですが、ここではもう一段深い定義が必要です。 マンガとは、人々の実生活や感情、言葉にしづらい違和感を、連続する視覚表現によって

 
 
 
なぜ今、マンガという社会 OSが必要なのか 漫画立国論 ①

【内容】 第1章 社会は「説明できない苦しさ」を処理できなくなっています 第2章 マンガは「主張しない公共言語」です 第3章 マンガという社会OSを持つという選択     第1章 社会は「説明できない苦しさ」を処理できなくなっています いまの社会には、かつてとは質の異なる苦しさが広がっています。 失業率や所得のように数字で示せず、制度や責任論でも整理できない、「うまく言葉にできない生きづらさ」と言

 
 
 
ご近所資本主義の未来 ご近所資本主義 ⑩

【内容】 第1章 「都市の役割」が静かに変わる未来 第2章 経済と仕事の意味が再定義される未来 第3章 幸福のかたちが更新される未来     第1章 「都市の役割」が静かに変わる未来 ご近所資本主義が社会に浸透した先にまず現れるのは、都市やまちの役割そのものの変化です。 これまで都市は、効率的に人を集め、消費を促し、経済規模を拡大するための装置として設計されてきました。しかし、人口減少や成熟社会を

 
 
 

コメント


bottom of page